県立の自然公園の中にあり、すぐ隣がキャンプ場になっている。練習場の脇はハイキングコースである。そんな環境のためか、小野GCのクラブハウスは山小屋をイメージして造られた。建設当初から建物の周囲をヒマラヤスギで囲み、森の中の小屋を強調している。増設した男性ロッカーの地下部分を除き、地形に沿って階段はあるものの、基本的に平屋造りである。
高い方からレストラン、事務所・フロント、ロッカーの順に並んでいるわけです。1番のティグラウンドと10番のティグラウンドへ、正確に等距離の位置にハウスが建っているのも特徴でしょう。プレーヤーの動きを考えてのことと思います。内装としては、あまり気がつかないかもしれませんが、レストランは、網代張りという竹を編んだ天井になっています」(黒本洋一支配人)
レストランは窓も千鳥格子になっており、天井の細工とのバランスがいい。一見目立たないが、落ち着いた雰囲気作りには効果大だ。動線的にも、フロントからロッカーへ下がると、そのままマスター室やスタートテラスに続いている。コースから戻ってくれば、階段を使わずにレストランに入ることが出来る。上手に自然の段差を使っている。