このハウスには、構造的な特徴と環境保全と省エネを考えた設備的な特徴の2面がある。構造的には、対岸の四国をも望める瀬戸内海に面した景観美への配慮、また、極力、従業員の動線を短くすることによる使い勝手のよさが挙げられる。
「シーサイドコースという立地から、内装はピンク系を基調にし、外観は南欧風の建物としました。もちろん、海に面した部分は全面ガラス張りとして景観を強調しました。一方で、事務室とマスター室は背中合わせとし、リネン関係を除いて集約させました」(小野英明支配人)
外観は、正面から見るとリゾートらしい雰囲気でインパクトもある。だが、内部は意外なほどコンパクト。1階ロビーは確かに広々しているが、そこにフロントもショップもラウンジソファーもオープンな雰囲気で配置されている。2階にはレストランとコンペルームがあるだけで、ゴルファーにも余計な動線はない。
もうひとつの環境保全と省エネ施設だが、これはさすがにグループの意見を集めただけあって、エコアイス、蓄熱式ヒートポンプ、電化厨房と最先端の設備を有している。また、特に設計上、こだわったという気密性が、より熱効率を上げ、諸設備の効果を高めているという。