「まず、できるだけシンプルにしようと。で、平屋がいいということになりました。ただ、ここは海沿いの山の上で、標高がハウスで110mあります。しかも東京湾の先には、三浦半島、そして、富士山も見えます。それだけの眺望はなかなかありませんので、レストランや浴室は、海と富士山が見えるようにと考えて設計しました」(支配人・塚山実氏)
ハウス内からの眺望もさることながら、海沿いの道をコースへ向かうとかなり手 前からハウスが見える。コース自体は、ハウスの奥の山の中に広がっている感じで、芝地より南欧風の建物のほうが印象が強い。
「最初から和風より南欧風がいいと。海が見えて温暖な気候ですから、南国リゾート のイメージですか。ただ、ゴルフ場自体、自然の林を切り開いて造っているわけですが、当然、南国の樹木とは違います。そこで、ハウス周りには、ヤシ類やデイゴなどを植えて雰囲気を壊さないようにしました」(塚山支配人)
構造的には、平屋でムダなスペースはない。プレー後のレストランの需要が少なく待ち合わせ場所が必要と、あえてフロント前のスペースにラウンジも設置した。イメージ作りと使い勝手を両立させた経済的なハウスである