民報コースは歴史はあるが、幅広い層のゴルファーを受け入れる地元密着型のコースである。今回のハウス新築にあたっては、そのゴルフ場としての性格を十分に考慮してのぞんでいる。
「ゴルフ場はスポーツ施設ですから、気軽にスポーツとしてのゴルフをしに来てもらえるような雰囲気がクラブハウスにも欲しい。どうしても、かつての古いハウスは、設備的にもお客さんを迎える施設じゃなかったんです。そこで、豪華でクラブハウスに足を踏み入れた途端、お客さんが構えるなんてことがないように、シンプルで暖かく迎えているような感じを抱いてもらえるハウスをコンセプトにしました」(取締役支配人・山崎勝代氏)
パブリックスペースではできるだけ大きいガラス張りとし、開放感がでるように、内装もコゲ茶などシックで重厚なイメージを抱かせる色は避け、カーペットを赤系で明るく、壁はベージュと白を基本とした。また、女性スペースはクリーム、ローズ系に、男性スペースは淡いブルー系に統一した。結果、ゴルフ場全体の雰囲気が変わり、女性の来場者比率が10%を超えた。また、安さだけを追う客層からゴルフ自体を楽しむ客層に変化し、キャディ付き希望が増えたという。