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クラブハウス探訪
民報コース  10/3 更新

 ハウスを新築したら
 従業員全員の客層に変化が出てきた

フロントロビー

所在地/福島県福島市黒岩字学壇31
電 話/024-549-0244
開 場/昭和36年8月1日
コース/18H 6417Y P72
ハウス設計/(株)間組設計室
ハウス施工/(株)間組
延べ床面積/129.91平方m
構造/鉄骨コンクリート

福島県では、18Hのコースとしてはもっとも古いゴルフ場である。この度、老朽化していたクラブハウスを、40周年の記念事業として新築した。今後、再び40年間は持つようにと、構造は鉄筋コンクリートにしたが、華美を避けシンプルをコンセプトに設計されている。ハウス新築後なぜか、それまで50%を超えていたセルフ希望が減り、キャディ付きの希望が75~80%に増えたという。

 民報コースは歴史はあるが、幅広い層のゴルファーを受け入れる地元密着型のコースである。今回のハウス新築にあたっては、そのゴルフ場としての性格を十分に考慮してのぞんでいる。

 「ゴルフ場はスポーツ施設ですから、気軽にスポーツとしてのゴルフをしに来てもらえるような雰囲気がクラブハウスにも欲しい。どうしても、かつての古いハウスは、設備的にもお客さんを迎える施設じゃなかったんです。そこで、豪華でクラブハウスに足を踏み入れた途端、お客さんが構えるなんてことがないように、シンプルで暖かく迎えているような感じを抱いてもらえるハウスをコンセプトにしました」(取締役支配人・山崎勝代氏)

 パブリックスペースではできるだけ大きいガラス張りとし、開放感がでるように、内装もコゲ茶などシックで重厚なイメージを抱かせる色は避け、カーペットを赤系で明るく、壁はベージュと白を基本とした。また、女性スペースはクリーム、ローズ系に、男性スペースは淡いブルー系に統一した。結果、ゴルフ場全体の雰囲気が変わり、女性の来場者比率が10%を超えた。また、安さだけを追う客層からゴルフ自体を楽しむ客層に変化し、キャディ付き希望が増えたという。



ハウス外観 ロビー
ハウス外観。黒とグレーを基調にしたのは、無彩色にすることで周囲の自然との違和感をなくそうとする配慮 玄関を入ったロビーの奥はラウンジとなっており、正面にはコースが広がる
レストラン コンペルーム
レストランからは手前のコースはもちろん、先にある福島市内の街並み、遠くは蔵王、安達太良山系が臨める レストラン手前にあるコンペルーム。2室に仕切られており、50人収容
女性浴室 ロッカー
女性浴室は、女性客が増えてやや狭い感じがするが、雰囲気は総じて明るい。 ロッカーは男性180本、女性60本


つづく
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ゴルフ場セミナーより転載

ゴルフ場の運営に携わる専門家向けに発行されている、ゴルフダイジェスト社発行「ゴルフ場セミナー」誌のカラー企画「クラブハウス探訪」からの転載です

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