「機能性とともにコースイメージにマッチすることを念頭に設計しました。飛駒コースは女性やビギナー向けなので、ゆとりを感じることと優しさですか。ですから、デザインの基本はアール、曲線の組合わせです」(取締役総支配人・遠藤正人氏)
外観はクジラを思い起こさせる湾曲した屋根。室内も天井や壁のデザインに曲線を多く使用している。また、外観がアルミカーテンウォールで金属的な感じがしてどうしても周りの自然と溶け込みにくいために、内装は、淡いえんじのカーペットにクリームやベージュの壁・天井と色調を明るくソフトに統一している。
機能性としては、何といっても1階をカート庫とスタート室として、フロント、ロッカー、レストランなどをすべて2階に集約した点。しかも、フロント対面の左にレストラン、右にロッカー入口、中央がコースへの出口で、ゴルファーの動きもチェックできる。さらに、レストランの入口はガラス張りで中の動きも確認でき、仕事の忙しさを見ながらフロントからレストランへ、従業員が応援に行くのも容易である。また、来場客は気がつかないが、ハウス地下がコース管理用の貯水槽(600t)となっているなどの工夫もある。