表玄関を入ると、左にフロントがあり、そのままレストラン、その先のコースまで見渡せる。ロッカーや浴室関係以外は、ロビーから見えるという、まさに明るく開放的な間取りの典型である。
「当初はレストランを2階にしようとしましたが、経費面などもあり現在の形になりました。設計の基本的な考え方は、ムダな空間をなくして、全体の動線を分かりやすくということでしたから、それは実現できていると思います」(関口真支配人)
パブリックコースとして、動線もシンプルだし、足を踏み入れやすい雰囲気は十分に出ている。しかも、レストランは他のスペースよりも一段高くなっているが、それを階段で賄うのではなく通路にスロープをつけているため、よりオープンでやさしい印象となっている。また、天井は低めではあるが、閉塞感がないのは、単に間取りだけでなく、通路も床面積の割には広くとってあるため。問題は開放的なために、冬場などは暖気がこもりにくい点だろう。