女性にやさしい印象を与えるハウスの最初のポイントは円形のエントランスホールである。ここを円形にしたことで、室内に曲線が増え、柔らかさがイメージされる。フロントもその円周に沿うようにデザインされ、大きさも4人が並べる程度で、圧迫感、威圧感はない。動線的にも、表玄関から入ってフロントに行き、振り返ると正面が2階への階段、右が女性ロッカー室、左が男性ロッカー室とムダはない。
2階は吹き抜けのロビーを挟んで、コンペルームとレストラン、ラウンジに分かれるシンプルな造り。
「ホールや浴室のように、構造や施設でも女性への配慮はしましたが、特に内外装の色調には留意しました。例えば、屋根のライムグリーン。壁などは明るいグレー、ピンク系で統一しました」(古川純治支配人)
大衆化の進むゴルフ界にあって、クラブハウスの“やさしさ”や“明るさ”は“格式”や“重厚感”に代わって主流になりつつある。