多くのログハウスは木材を横に組んで壁を造る仕組みになっている。しかし、東都郡山CCのログハウスは、太く強度のある丸太で骨格を組み、その骨格間に木材を積み重ねて壁が造られている。この工法によって、本来、小さな空間しか造れなかったものを、レストランやホールのような広い空間を造ることができたという。「それでも、延べ床で1955平方mしかありませんから、小さいほうだと思います。でも却って、小じんまりとしていいという声を聞きます。レストランにはそれでも、高窓をつけて閉塞感がでないように配慮しましたが」(吉田善紀支配人)
このハウスの最大の特徴は、用途に応じた木造と鉄筋の組合せだろう。表玄関側から見ると、手前のエントランス棟と女性ロッカー、キャディバッグ置場の棟、そして、コース側のレストラン棟と男性ロッカー棟を木造とし、その間の厨房や浴室など水まわりと機械類の設置場所を鉄筋としている。
「ログハウス自体は、同じ工法で100年以上も使用されている建物があるそうで、耐久性は問題ないし、年々木が締ってきて強度を増すそうです」(吉田善紀支配人)