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クラブハウス探訪
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  広く豪華なイメージをデザインで創り出す

フロント

所在地/兵庫県三木市志染町三津田1525-8
電 話/0794-87-3111
開 場/平成元年10月14日
コース/18H 7062Y P72
ハウス設計/大成建設(株)
ハウス施工/大成建設(株)
延べ床面積/3426平方m
構造/鉄筋コンクリート

プレーのための準備施設という意味で、機能性を最優先したクラブハウスの対極に、過ごす時間を大切にするくつろぎ感優先のハウスがある。しかし、施設の大きさや豪華な設備でくつろぎ感を出せば、当然、無駄も多く出る。その無駄をなくし、「大きさ、豪華さ」をデザインで創作しているのが、今回紹介する、東広野ゴルフ倶楽部のハウスである。

 進入路からハウスに向うと、最初は手前に建つ石塀に遮られ、玄昌石で葺かれた屋根しか見えない。さらに進むとハウス前の大きな池が見え、全体が現れる。重厚で大きなハウスといった印象を持つ。そして、エントランスホールにはソファも棚もなく、空間がさらに広さをイメージさせる。しかし、延床面積は3500平方m足らず。決して大きくはない。

 ロッカーはロビーを抜けて、再び石壁を抜けて行く。入口は大きく広い。2階もダイニングルームとバールームに分かれていて贅沢な感じがあるが、他は普通のコンペルームとバールームの奥の15~16人がくつろげるラウンジがあるだけ。無駄なものがあるわけではない。そのかわり、通路も、テーブルなどの間隔も広い。

 実は、このハウス、同GC柏井健一理事長の要請で、シンプルイズベストをコンセプトに、神戸在住の画家、石阪春生氏がコーディネートを手がけている。

 欧州のお城を連想させる『石』をモチーフに、照明はもちろん、ドアのノブに至るまで細部にもこだわっていただきました。周囲から見ると、ハウスはやや高い位置にあります。これは『建物は少し見上げる目線にあった方が映える』という考えからです」(山下克次支配人)

 つまり、画家が目で観じたその物の本質をキャンパスに表現するように、目からの情報、印象をより重視して造られたハウスといえそうだ。



外観 スターティングロビー
ハウス外観。表玄関側は石壁と池で重厚感を、コース側は重厚感を抑えた、カナダや北欧などのリゾートをイメージさせる スターティングルームロビー。玄関側の池を望むように椅子とテーブルが置かれている。
ダイニングルーム バールーム
コース側が全面窓になっているダイニングルーム。天井の形と梁以外は、特に目立った装飾はない。12卓がゆったりと置かれている 通路を隔ててダイニングルームの隣にあるバールームは、朝と夕方だけオープンする。15卓あり、奥行きはダイニングルームより広い
男子浴室 女子更衣室
男女とも浴室は明るい。 脱衣所は、男性用が壁にしつらえられて、中央が広い造りなのに対して、女性の方は脱衣スペースとパウダースペースがはっきりと分かれている


つづく
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ゴルフ場セミナーより転載

ゴルフ場の運営に携わる専門家向けに発行されている、ゴルフダイジェスト社発行「ゴルフ場セミナー」誌のカラー企画「クラブハウス探訪」からの転載です

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