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  将来のハウスの提案型。アメリカンを目指した究極の省力化ハウス

外観

所在地/北海道河東郡上士幌町上音更
電 話/01564-2-4000
経 営/(株)コクド
開 場/平成10年7月3日
コース/18H 6919Y P72(チャンピオンズ)
18H 6503Y P71(マスターズ)
ハウス設計/(株)環境企画
ハウス施工/西武建設(株)
延べ床面積/1246平方m
構造/鉄骨造

バブル期前より、軽便なアメリカンスタイルを謳うゴルフ場は登場していた。しかし、その多くが乗用カーでのセルフプレーを主体としたもので、クラブハウスについては明るさや手軽さを強調するに過ぎなかった。しかし、今回紹介する上士幌ゴルフ場は、プレースタイルだけでなく、クラブハウスにもアメリカンのイメージを存分に反映している。今後のゴルフ場のクラブハウスのひとつのスタイルを提案したともいえる、究極の省力化ハウスである。

 省力化という意味で、このクラブハウスには大きな特徴が2つある。 ひとつは、ゴルファーにとってのもの。視界360度となっているフロントを中心に据えたロビースペースには、キャディバッグ置場、スタート受付、ショップのすべてが配置され、ロッカーとシャワー室だけが別室となっている。「浴室はなくシャワーだけですが、地元密着型のコースだけにロッカーさえほとんど使用されないくらいで、到着して、即プレーのスタイル。必要なもの最小限で十分なんです。レストランは本棟と一緒にすると消防法上の制限や規制が係わってきて、必要以上の設備を施さなくてはならなくなるので別棟としました」(前田睦彦支配 人)

 省スペースにフロント、バッグの受渡し、カートと揃っているため、動きにムダの出ようもない。 そして、もうひとつは、従業員の省力化。事務所は駐車場奥のコース管理棟に併設されている。また、カート庫がロビーに直結している点も挙げられる。「最初は、事務所が近くになくて不安でしたが、かえって繁雑な事務仕事と接客などの営業の仕事とを区別できて効率的です。もちろん、カート庫がくっついているのは、お客様への対応も、カートの整備も目が行き届きやすいので、便利ですね。それにフロントからカートまで、ひと所に集まっているので、従業員も1人でいろいろな仕事がこなせるメリットもあります」(前田支配人)

 これらすべての省力化が、アメリカンを目指したモデルハウスのコンセプトといえる。



フロント 売店
ハウスに入ったロビー中央にフロントカウンター。奥のショップはもちろん、左手にあるロッカーの行き来も、キャディバッグ置場も、コース、レストランへも、すべての動きがフロントから確認できる ロビー左奥のショップ。乗用カーセルフのコースらしく、飲み物の自動販売機が列び、ゴルフ場ではあまりお目にかからないスナック菓子なども用意されている
レストラン1 レストラン2
別棟にあるレストラン。テーブルは25卓あるが、うち15卓は外のテラスに置かれている。 また、食事は食券によるシステムで、厨房カウンターに料理を取りに行く、セルフスタイル
ロッカー シャワールーム
ロッカーは変化をつけるために、赤、青、黄の3色に色分けされている。男女、各171本 男女とも浴室はなく、シャワールームのみ。寒さが厳しくなる一時期だけは浴室のニーズもあるというが、日頃は利用者も少ないとか


つづく
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ゴルフ場セミナーより転載

ゴルフ場の運営に携わる専門家向けに発行されている、ゴルフダイジェスト社発行「ゴルフ場セミナー」誌のカラー企画「クラブハウス探訪」からの転載です

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