省力化という意味で、このクラブハウスには大きな特徴が2つある。 ひとつは、ゴルファーにとってのもの。視界360度となっているフロントを中心に据えたロビースペースには、キャディバッグ置場、スタート受付、ショップのすべてが配置され、ロッカーとシャワー室だけが別室となっている。「浴室はなくシャワーだけですが、地元密着型のコースだけにロッカーさえほとんど使用されないくらいで、到着して、即プレーのスタイル。必要なもの最小限で十分なんです。レストランは本棟と一緒にすると消防法上の制限や規制が係わってきて、必要以上の設備を施さなくてはならなくなるので別棟としました」(前田睦彦支配
人)
省スペースにフロント、バッグの受渡し、カートと揃っているため、動きにムダの出ようもない。 そして、もうひとつは、従業員の省力化。事務所は駐車場奥のコース管理棟に併設されている。また、カート庫がロビーに直結している点も挙げられる。「最初は、事務所が近くになくて不安でしたが、かえって繁雑な事務仕事と接客などの営業の仕事とを区別できて効率的です。もちろん、カート庫がくっついているのは、お客様への対応も、カートの整備も目が行き届きやすいので、便利ですね。それにフロントからカートまで、ひと所に集まっているので、従業員も1人でいろいろな仕事がこなせるメリットもあります」(前田支配人)
これらすべての省力化が、アメリカンを目指したモデルハウスのコンセプトといえる。