ユーアイGC宗像は、平成12年3月にオープンしたゴルフ場である。時節柄、省エネや省コストは、コースにもハウスにもある程度要求されて当然である。そこで、同GCは、乗用カーの完全セルフプレー、料金設定も昼食代を含んだ前払いとした。乗用セルフの昼食セット料金は、いま時、それほど珍しくはないが、既設コースと違って、そのシステムにフィットした体制をクラブハウスにまで敷けるのが新設の強味だ。
何と言っても、車寄せからバッグを下ろし、それをそのままカートに積み込める配置。プレーヤーは玄関から入ってフロントでサインをして、プレー代を支払う。エントランスホールを横切ってロッカーで着替え、スタート受付で時間を確認してスタート。そして、ハーフターンの休憩時は、再び玄関前から入って目の前の階段を上がればレストラン。ビールが飲みたければ、階段わきの自動販売機。コンペルームはないが、プレーフィ(平日1万500円、土日1万6800円)も格安なので、別室を設けても、パーティ単価はあまり期待できない。動線も非常に短く、実に効率的である。
「無駄がありませんから、到着して着替えればすぐにでもスタートできます。エントランスホールがやや狭いので、シーンと静かにゆったりと人を待つといった趣きはありませんが、その分、パブリックらしいフレンドリーな雰囲気はありますね。欲を言えば、もう少し従業員スペースが広ければ、とは思いますが」(石津雅之支配人代行)