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クラブハウス探訪
八王子カントリークラブ  
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  全体的な雰囲気は以前のままで小さな工夫がいっぱい

レストラン 所在地/東京都八王子市川口町2352
電 話/0426-54-4110
経 営/(株)八王子ゴルフ倶楽部
開 場/昭和35年9月23日
コース/18H 6789Y P72
ハウス設計/鹿島建設(株)建設設計エンジニアリング本部
ハウス施工/鹿島建設(株)
延べ床面積/3705平方m(地下142平方m含む)
構造/鉄筋コンクリート造
クラブハウスが老朽化するような歴史のあるコースでは、旧来のハウスへの愛着が強い反面、メンバーたちの高齢化が進んでいることが多い。新築・改築を考える上、その2つのポイントは、大きな柱になるはずだ。最近は省コストと機能性ばかりが優先されることが多いなか、今年1月に新築なった八王子CCのクラブハウスは、見事に「愛着」と「高齢化」を考慮した、工夫いっぱいの造りとなっている。

 昭和34年に建築した旧ハウスは、和洋折衷で、メンバーたちも愛着があったという。そこで、新ハウスも、外装に1階がスライスレンガ貼り、2階がローラーパターンによる塗装仕上げ、屋根は南仏製の瓦を国内で改めて火入れして使用した。つまり、外観を和洋折衷のイメージとした。そして、内装は暖色系で統一され、柔らかさ、やさしさを意識した。

 もちろん新築である以上、維持管理コスト、動線など、その他に大切なテーマも数多くある。

 「なるべくお客様が従業員に接触しないことを考えました。従業員スペースを1カ所に集めた方がお客様も従業員もシンプルに動けるし、維持管理上も無駄がありません。それから、うちは高齢のメンバーさんが多いので、2階への階段以外、段差をつけないようにし、手摺なども配慮しました。また、食後に歯を磨くのも最近の傾向ですので、そのためのコーナーも設けました。大便所には手摺をつけただけでなく、各トイレに1カ所ずつ、車いすでも入れるように広いスペースにしました」(大石順一支配人)



外観 フロント
外装は1階レンガ貼り、2階塗装仕上げで、旧ハウスの和洋折衷のイメージをだしているフロント前には応接セットが配置されている。 あえて長蛇の列をつくらないように、到着後、ソファに腰を下ろしてゆっくりとサインしてもらおうという配慮である
ロビー 談話室
玄関、ロッカー、スタートテラスを結ぶロビーにある2階への階段。高齢のメンバーに配慮して、傾斜も緩く手摺もついている ダイニングルームに続くミーティングルーム。昼食後、或いはホールアウト後のメンバーたちの利用も多い
浴室 ロッカー
男性浴室は、くつろぎ感のでる広さ。女性同様、洗場ともはっきりと分けている。また、個室シャワーのシャンプー、ソープ類は、押せば必要な分だけが出る固定型を使用。使い勝手のよさと省コスト化に役立つ ロッカーはいたってシンプル。しかし、メンバー専用のロッカー廃止にともない、小物収納庫を設置


つづく
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ゴルフ場セミナーより転載

ゴルフ場の運営に携わる専門家向けに発行されている、ゴルフダイジェスト社発行「ゴルフ場セミナー」誌のカラー企画「クラブハウス探訪」からの転載です

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