昭和34年に建築した旧ハウスは、和洋折衷で、メンバーたちも愛着があったという。そこで、新ハウスも、外装に1階がスライスレンガ貼り、2階がローラーパターンによる塗装仕上げ、屋根は南仏製の瓦を国内で改めて火入れして使用した。つまり、外観を和洋折衷のイメージとした。そして、内装は暖色系で統一され、柔らかさ、やさしさを意識した。
もちろん新築である以上、維持管理コスト、動線など、その他に大切なテーマも数多くある。
「なるべくお客様が従業員に接触しないことを考えました。従業員スペースを1カ所に集めた方がお客様も従業員もシンプルに動けるし、維持管理上も無駄がありません。それから、うちは高齢のメンバーさんが多いので、2階への階段以外、段差をつけないようにし、手摺なども配慮しました。また、食後に歯を磨くのも最近の傾向ですので、そのためのコーナーも設けました。大便所には手摺をつけただけでなく、各トイレに1カ所ずつ、車いすでも入れるように広いスペースにしました」(大石順一支配人)