伊勢中川CCのクラブハウスは、3年前にリニューアルした。空調などの施設の老朽化によるものだが、併せて内装や女性ロッカー、浴室などのスペースにも手を加えたという。「全体のイメージを明るくするということも、リニューアルのポイントのひとつでした。ただ、増築ではないので、女性の浴場などは、出窓にすることで空間を広げる工夫などをしました」(長岡修マネジャー)
もともと地元密着型のゴルフ場である同CCは、大仰に飾りたてた豪華なクラブハウスより、実用的なハウスが求められる素地があった。そこで、当初から延べ床面積1806羽で、動線を重視したハウスとなったのだろう。フロントに立っていれば、玄関から、男女各ロッカー室からの出入り、スタートテラスの出入りが見て取れる。それだけ、来場者の動線も単純になる。
もうひとつ、このハウスにはロッカー室、レストランへの階段踊り場、2階レストランの柱にと、姿見の鏡が設置されている。「お客様が、いつもと違うゴルフウェアになった、言ってみればカジュアルに着飾った自分の姿を常にチェックできるようにとの考えからです」(長岡修マネジャー) 何気ないことだが、確かに来場者は、鏡に視線を向けていた。