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クラブハウス探訪
伊勢中川カントリークラブ  
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  こじんまりとした シンプルで無駄のない動線重視のハウス

外観

所在地/三重県一志郡一志町井生1743-2
電 話/059-293-1585
経 営/東京レジャー開発(株)
開 場/昭和52年7月17日
コース/18H 6569Y P72
ハウス設計/高橋新建築設計事務所
ハウス施工/(株)大林組(改装・(株)本間組)
延べ床面積/1806平方m(改装・926平方m)
構造/鉄筋コンクリート造

ゴルファーのクラブハウスに対する要求の第一は、プレー前の準備と、プレー後のくつろぎである。そのため、広い空間や豪華な飾りつけを用意する場合もある。しかし、それらは必ずしも必要条件ではない。大切なのは、プレーヤーの動きに適応した構造と少々のゆとりである。今回登場する、伊勢中川CCのクラブハウスは、プレーヤーニーズの最大公約数がこじんまりとまとまったハウスである。

 伊勢中川CCのクラブハウスは、3年前にリニューアルした。空調などの施設の老朽化によるものだが、併せて内装や女性ロッカー、浴室などのスペースにも手を加えたという。「全体のイメージを明るくするということも、リニューアルのポイントのひとつでした。ただ、増築ではないので、女性の浴場などは、出窓にすることで空間を広げる工夫などをしました」(長岡修マネジャー)

 もともと地元密着型のゴルフ場である同CCは、大仰に飾りたてた豪華なクラブハウスより、実用的なハウスが求められる素地があった。そこで、当初から延べ床面積1806羽で、動線を重視したハウスとなったのだろう。フロントに立っていれば、玄関から、男女各ロッカー室からの出入り、スタートテラスの出入りが見て取れる。それだけ、来場者の動線も単純になる。

 もうひとつ、このハウスにはロッカー室、レストランへの階段踊り場、2階レストランの柱にと、姿見の鏡が設置されている。「お客様が、いつもと違うゴルフウェアになった、言ってみればカジュアルに着飾った自分の姿を常にチェックできるようにとの考えからです」(長岡修マネジャー) 何気ないことだが、確かに来場者は、鏡に視線を向けていた。



外観 コンペルーム
コース側から見たハウス外観。写真右が玄関、正面2階はレストランとラウンジ コンペルーム。一応3室に区切られているが、1室としても使用可。100人収容
売店 ラウンジ
フロントに続くカウンターには売店がある。ゴルフ用品とともに、母体会社の食品が割安で販売されている 1階階段下にあるラウンジ。フロント前には特にソファなどは用意されていないので、朝夕とも仲間との待ち合わせ場所として活用される
女性脱衣室 男性浴室
女性ロッカーと浴室スペースは柔らかいイメージに統一。特に女性脱衣室奥には、風呂とは別にシャワー室とパウダースペースを独立させている。女性ロッカーは40本 男性ロッカーと浴室スペースだけリニューアルはしていない。しかし、ロッカーの配置をコの字型に交互に配置し、それぞれの通路側には鏡をつけ、盗難防止や姿見に使えるように工夫されている。男性ロッカー200本


つづく
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ゴルフ場セミナーより転載

ゴルフ場の運営に携わる専門家向けに発行されている、ゴルフダイジェスト社発行「ゴルフ場セミナー」誌のカラー企画「クラブハウス探訪」からの転載です

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