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  シンプル イズ ベスト

ハウス 所在地/兵庫県神戸市灘区六甲山町一ケ谷
経 営/(社)神戸ゴルフ倶楽部
コース/18H 3,790Y P61
ハウス設計/A.H.グリーム/W.M.ヴォーリス
ハウス施工/藤田工務店
延べ床面積/963.95平方m(約292坪)
構造/木造
1984年の大補修のときに、下目板を松材に一新

 現在のハウスは、1931年(昭和6年)~32年にかけて改築されたもの。当時の百貨店や関西学院、神戸女学院、あるいは別荘などを手がけていたアメリカの設計家、ウイリアム・メレル・ヴォーリスによるものだ。内装などは、アーウイン夫人(37年のプレジデント、H.I.アーウインの妻)やサンマース理事のアドバイスがあったという。

 「とにかく昔の話ばかりなので、私も勉強の日々です」とは、3年前から支配人職に就いた多田孝太郎氏。

 海抜850mという、冬期は雪でクローズする六甲山の厳しい自然環境のなか、67年~68年にかけて改修、そして84年には大がかりな補修をしているが、長い歴史のなかで手を加えたのは、この2回だけ。ヴォーリスの設計が、高く評される証左でもある。

 延べ床面積963.95平方メートルと、昨今のクラブハウスでは考えられないコンパクトなもの。だが、プレーヤーがゆっりと寛げるスペースは確保されている。無理・無駄がない。「シンプル・イズ・ベスト」が、ヴォーリスの設計基本だったのだろうか。

 「当分の間は大丈夫でしょう。改築しようという話もありません」(多田支配人)

 神戸GCに、よく似合う。



パーゴラ 駐車場
18番グリーンそば、ハウス南側に作られたパーゴラ。晴れた日は神戸はもちろんのこと、大阪市街まで見渡せる。 駐車場はハウス北側にあり、バッグを担いでハウスに向かう。
フロント 休憩室
一見すると役所の窓口と錯角するフロント。右うしろには創始者A・グルームの胸像が フロントのすぐ右にある休憩室。5つのテーブルがあり、ここで寛ぐ。マントルピースの上には、さりげなく1903年の9Hオープンで使用された始球式ボールが置いてある。
バーカウンター 女性浴室
バーカウンターは独特の雰囲気。女性はここのうしろを通って、右奥レディースロッカーへ 男女浴槽はタイル張り。お世辞にも広いとはいえないが、昔はこれで十分だったのだろう


つづく
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ゴルフ場セミナーより転載

ゴルフ場の運営に携わる専門家向けに発行されている、ゴルフダイジェスト社発行「ゴルフ場セミナー」誌のカラー企画「クラブハウス探訪」からの転載です

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