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大会の見どころ

最高峰のリンクスへの挑戦! 高まる日本勢への期待

今年で34回目を迎える、海外女子メジャー「全英リコー女子オープン」。今大会は1976年に産声をあげ、1994年よりLPGAツアーに組み込まれた。2001年にはメジャー競技へと昇格し、今では4大メジャーを締めくくるビッグトーナメントとして歴史を刻み続けている。

“全英”という響きでまず思い浮かぶのは、視界を遮る樹木もない、まるで平原を思わせる景色だろう。そして、常に海風が吹き付ける自然との戦い。この、イングランドやスコットランドに特有のリンクスコースが、これまで数々の名場面と名勝負を演出してきた。今年の舞台は、イングランド北西部に位置するロイヤルバークデールゴルフクラブ。世界でも最高峰のリンクスとして名高い、世界でも指折りの名門コースだ。過去には男子メジャー「全英オープン」の舞台に9度も選定され、「全英女子」もメジャー昇格前を含めれば1982年、1986年、2000年、2005年に続く5度目の開催となる。

今大会が他の4大メジャーと大きく異なる点は、やはりリンクスという舞台設定だろう。それは同時に、輝きを放つ選手のタイプも他のメジャーと異なることを意味する。飛距離よりも、正確なショットやショートゲームの巧みさ、そして強靭な精神力がスコアメイクの鍵を握るリンクス。例えば昨年の覇者、カトリーナ・マシューは当時39歳。2006年には、当時43歳のシェリー・スタインハワーがメジャー初制覇を遂げた。

この傾向は、体力面では海外勢に劣る日本人プレーヤーにも当てはまるだろう。昨年では、宮里藍が最終日まで優勝争いを演じるなど、3位タイフィニッシュ。一昨年には不動裕理が3位タイ、宮里藍が単独5位、上田桃子が7位タイと上位を賑わせた。2007年は佐伯三貴が7位タイに食い込むなど、他のメジャーと比べて日本人プレーヤーが活躍を見せる確率が格段に高いのだ。

そして今年、日本からは7人の精鋭がリンクスに挑む。海外ツアーを主戦場とする宮里藍、上田桃子、宮里美香に加え、日本ツアーからは横峯さくら、有村智恵、北田瑠衣、飯島茜が出場。中でも高い期待が寄せられるのは、賞金ランキングトップを走る宮里藍だ。今シーズンすでに4勝を挙げ、今やUSLPGAを代表するトッププレーヤーへと成長。さらにここ2年間の「全英」における成績を見れば、誰もが優勝への希望を抱くことだろう。粘りのプレーとメンタルの強さは、宮里藍のプレーを支える真骨頂。今年と同じロイヤルバークデールで開催された2005年でも11位タイに入るなど、コースに対する印象も悪くはないはずだ。

初出場の昨年大会で11位タイ、さらに今年のメジャー第2戦「LPGAチャンピオンシップ」で一時は首位争いを演じた宮里美香も見逃せない存在。さらに、昨年は無念の予選落ちに終わった有村も、今シーズンはメジャー3試合すべてで予選突破を果たすなど、海外でも実力を発揮し始めている。シーズン開幕前から海外ツアーへの強い意欲を示していた横峯も、最後のメジャー戦に向けて並々ならぬ意欲で臨むはず。上田、北田、飯島を含め、日本人プレーヤーがサプライズを起す可能性は高いのではないか。これは、ただの希望的観測ではないだろう。

そして、一堂に集う世界の強豪たち。今季のメジャー第3戦「全米女子オープン」で悲願のメジャー初制覇を遂げ、左手親指の故障から完全復活を遂げたポーラ・クリーマー。さらにはアメリカ人で初の世界ランキングトップに立ったクリスティ・カー、一昨年の大会を制した申智愛など、世界トップレベルのプレーヤーによる争いも大きな見どころだ。ゴルフファンにとっては、楽しみの尽きない4日間となるに違いない。