ゴルフ中継に携わるようになって10年になりますが、ゴルフの実況は難しいことも多いですね。視聴者のほとんどがゴルファーであり、ゴルフをよく知っている方が多いんですよ。試合の様子をモニターで見て、レポーターからしっかりと内容が伝えられれば良いですが、レポーターがついていなくて、モニターだけの情報だと、トラブルの状況などどんなことが起きているのか把握できないこともあります。そのときに曖昧なことを言ってしまうとご指摘を受けることもあります。
トーナメント会場には練習日から入るようにしています。試合前に選手の使っているクラブが変わったなど情報を得ると、すかさず選手にその動機や使用感などを聞きに行くようにしています。最近は若い選手が多いので、この選手誰だろう!?という状態は避けなければなりませんよね。試合中に、この選手はどういう選手で・・・というコメントを挟むためにも自分でリサーチするする必要があります。プロテストに合格したばかりの選手が勝ってもおかしくない状況ですので、その辺の情報は抜かりないように注意しています。
「ツアー選手権」は最終戦というだけでなく、選ばれた選手だけが出られる試合なので、雰囲気も違いますね。国内のメジャーですので、各選手勝ちたい気持ちが前面に出ていますし、なによりこの試合に出られるということがトッププロの証であり、シーズンを通して活躍したご褒美という感じでしょうか。そういった雰囲気は実況する我々にも伝わってきます。2003年に大山志保選手が「ベルーナレディス」で優勝して、「あー、これで最終戦のツアー選手権に出られるんだー」と言っていたのが印象に残っています。
2004年に宮里藍選手と不動裕理選手が4日間同じ組で回ったときのような、白熱した展開が見たいですね。賞金女王は早々に決まってしまいましたが、初出場の選手も増えていますし、誰が勝ってもおかしくないと思います。昨年、大山選手がこの試合に勝って、今年の躍進につなげたように、何かのきっかけをつかんでもらえたら良いですね。誰が勝つのでしょうか!?テレビ的に言うと、みんなにがんばって欲しいですね。
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