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ゴルフ野性塾SP

No.429 『手は使うのか使わないのか』 2/7更新


手や腕をどう使っていいか分かりません

手を使うな、もっと足を使え。いやリストをもっと使った方がいい。最近両方のことを2人から言われました。クラブを持つのは手である以上、どうしても手を使ってしまいます。手の使い方はどうするのが一番か教えてください。

(愛知県・39歳)


ゴルフは単純、簡単なスポーツ

photo 欲を捨てるは「力」なり

意識すればその意識が伸びて意識とは逆の方向に結果が伸びて行くこともある。手を使え、と言われれば手使いが不器用となり、手を使うな、と言われれば手打ちになってしまうのがその例。

意識しないで打つのが理想なれど、その領域まで達するにはハンディ3の技量は要る。その領域に達するにはやはり意識と体の動きの葛藤は必要。やってみて何を受け入れ、何を捨てて行くか、の結論であって頭の中での取捨選択では上達すまい。

上級車、プロはその経験選択の時間と忍耐力を持つ。多くのアマの方は時間を持たない。持たないが故に頭の中での選択に拘る定位置循環に陥る訳だ。移動循環は上達の道を探し出すが定位置循環は焦躁の時を生み出すだけであって上達の扉すら開ける事は難しい。頭でゴルフするな、との先人の教えも分かってはいるが、とゆう事になる。分かってはいるがどうにもなりません、である。

こんな時は単純に向かうが最善であろう。手と腕を使わなければクラブは振れないのだし、足を使わなければスピードが上がらないのも確かなる事。 そして過ぎた使い様は思惑とは逆の結果を生むのも確かなる事。

意識は伸びる。ゴルフに関する限り伸び過ぎていい事はなさそうだ。単純は意識の伸びを阻止抑制する力を持つ。貴兄は二つの事をやるべきと思う。

第一にインパクトからフォローにかけて左足と右足のひざか太股をくっつけて行く。

第二にショートスウィングで腕の使い方を覚えて行けばよい。

それが基本だ。 基本とは常に単純を理想とするものである。ゴルフは穴っぽこに少ない数で入れるを競う競技であって、その途中、転がそうが上げようが途中を問われる競技ではない。実に単純、実に簡単。

ゴルフ上達の発想もそこから始めればよい事であるし、戻るとすればそこに戻ればよい筈。貴兄はショートスウィングを始めよ。球叩き、球飛ばしの基本はそこにある。




この「野性塾スペシャル版」は週刊GDの過去の連載からピックアップして転載したものであり、周囲の状況が現在と異なっていることが多々あります。

つづく
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目次
No.430 ボールの位置で球筋に影響は (2/15) next
No.459 距離感をあわせるには・・・ (10/6)
No.458 バックスウィングは・・・ (9/29)
No.457 選手のマナーについて・・・ (9/22)
No.456 助言で崩れたら、新たな・・・ (9/15)
No.455 一途に6アイアンを打ち続けなさい (9/8)
No.454 素振りで上達する方法 (9/1)
No.453 夏のゴルフは無理をするな (8/25)
No.452 50歳を越えてからの練習法 (8/11)
No.451 咀嚼の力で・・・ (8/4)
No.450 球落ちの原因は・・・ (7/28)
     
   
 
坂田信弘

京大中退からゴルフを目指した異色プロゴルファー。主として週刊ゴルフダイジェストを根拠として漫画の原作、競技観戦記、レッスン書、レッスンビデオなど八面六臂の活躍をしているが、現在は次代のゴルファー育成のため開始したジュニア塾の塾長として脚光を浴びている。スウィング型を作るための「ショートスウィング」を提唱。
 
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