今回の特集に登場するのは、「人と同じものではつまらない！」と、自らゴルフアイテムを作ってしまった、フツーのゴルファーばかり。ボールケース、おもしろティペッグ、マーカー、グローブ、ウェアデコレーションから、ゴルフをモチーフにした焼き物まで。それぞれがキラリと光るアイデアで、アイテムを制作している。

中でも、ニットのヘッドカバーは手作りゴルフアイテムの「王道」だ。編み物だから色や形、柄、アレンジの幅がとても広い。「皆同じ、メーカー色丸出しはもう飽きた」という人にとっては、格好のオリジナルアイテムとなるのだ。

今回は、誌面に登場する作品のうち、ニットデザイナー・小須田逸子さん作のヘッドカバーの作り方を教えてもらった。「シンプルなデザインなので、手軽にできますよ」と小須田さん。奥様や恋人にお願いして作ってもらうのもいいが、ここはひとつ、男性も日頃お世話になっているドライバーに愛情込めて、手作りに挑戦してみませんか？

上の画像をクリックするとPDFファイルとして編み図が表示できます。プリントアウトしてお使いください。

用意するもの

〔使用糸〕
　　ハマナカ　ソノモノ アルパカウール45（チャコール）　52㌘
　　エクシードウールＦＬ310（エンジ）　24㌘
　　エクシードウールＦＬ326（グレー）　26㌘
〔使用針〕棒針10号　4号　とじ針
〔出来上がり寸法〕長さ約48㌢（ポンポン約7㌢を含む）、
　　　　　　　　　　　　ヘッドの口周り約26㌢

ゲージ

ヘッド部分のメリヤス編みゲージ
　　ソノモノ アルパカウール棒針10号 メリヤス編み
　　16目×24段
　　エクシードウールＦＬ326 棒針4号 1目ゴム編み
　　26目×24段

編み方のポイント

(１)ネックのゴム編み部分を編みます。別鎖の作り目で36目を作り、エクシードウールＦＬ310（エンジ）（棒針4号）でメリヤス編みを4段編みます。5段目は2目一度、かけ目を繰り返します。6段から10段まで、またメリヤス編みを編みます。これを折り返し、2重にします。

(２)糸をエクシードウールＦＬ326（グレー）に変えゴム編みを編みます。１に続けて編みますが、１の作り目をほどきながら、いっしょに編んで2重にします。グレーで40段編んだら、エンジで2段の縞模様を入れます。図を参照してエンジの縞模様を全部で3本入れ、その後グレーで10段編みます。

(３)ヘッドの内袋を編みます。ソノモノ アルパカウール45（チャコール）を棒針10号でメリヤス編みにします。別鎖の作り目で42目作り目をし、図のヘッド部分を参照して編みます。

(４)ヘッドの外袋を編みます。ゴム編み部分に続けて編みますが、糸をソノモノ アルパカウール45（チャコール）に変えます。針も棒針10号に変えます。目を6目増やし、42目にします。先に編んでおいた内袋もいっしょに目を拾って編みます。

(５)すべて編んだら、好みで刺繍し、とじ針で脇をすくいとじます。トップの目に糸を2重に通してしぼります。エクシードウールＦＬ310（エンジ）でポンポンを作ってトップに止めます。