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自己ベストを追い求めるゴルファーへ 新ブランドPRGR 「iDシリーズ」誕生
PRGRの新商品発表会レポート

新たなシーズンへ向けて11月上旬に都内でPRGRの新商品発表会が行われた。注目はドライバーからウェッジまでフルラインナップするニューブランド「iDシリーズ」だ。長尺・軽量、やさしさだけを追及したクラブとは一線を画くすという「iDシリーズ」とは? また、同時に発表されたキャディバッグやアクセサリー類もデザインが一新され、より洗練されたモデルに仕上がった。発売を前にしたPRGRの新商品を紹介しよう。

感性(INSPIRATION)とデータ(DATA)が融合したNew「iDシリーズ」

新ブランドのiDというネーミングは、「インスピレーション&データ」の頭文字をとったもの。これには、ゴルファーが持つ感性を大切にしながら、最新のテクノロジーを詰め込むという意味が込められている。つまり、流行に任せた形状やスペックではなく、経験の積んだゴルファーをも納得させる“ゴルフクラブとしての形”を継承しながらも、プレーの上では助けとなる技術を注ぎ込んだそうだ。

“感性”とはゴルファー個人が持つ特有なもの。1打1打の積み重ねや、持って生まれた感覚に深く関わってくる。理屈や数値だけでは表せない奥の深い世界――。長さや重さ、形状や大きさ、そしてデザインと感性のままにゴルフに没頭できるクラブが「iDシリーズ」というわけだ。

一方で、データという分野では、目まぐるしく進化を遂げているゴルフクラブの技術をバランスよく取り入れている。たとえば、同社のスイング解析システム「サイエンス・フィット」で、集積したデータからインパクトを分析。打点がバラつくと考えられていたアマチュアゴルファーも、平均すればフェースの中心でインパクトしているという結果を受け、フェースセンターを最高初速点にする“新重心設計”を取り入れている。

この「iDシリーズ」には“自己ベストを、出そう”というキーワードもある。日々上達を目指し、ワンランク上のゴルフを求めるゴルファーや、積み上げてきた経験や技術を武器にコースを攻めるベテランゴルファーまで、感性とデータが融合した「iDシリーズ」がそのゴルフを支えるだろう。

振りやすさを求め辿りついたのが「45インチ・300g」の“王道スペック”

同社のスイング解析システム「サイエンス・フィット」などを通じて、データを集積した結果、男性ゴルファーすべての年代を合わせたヘッドスピードの平均は約40m/s。この数値はツアーで活躍する女子プロゴルファーと同等だという。そんな彼女たちのドライバースペックを調査すると、半数以上は45インチのシャフト長を使用。クラブ総重量は300gから315gだった。

また、「年齢を重ねると体力が落ちる」という考えから「シニア=軽量モデル」がセオリーとされている点にも着目。握力などは30代をピークに50代でも9割以上を保っていることを、文部科学省のデータで確認した。

その結果、「シャフト長45インチ・クラブ重量300g」、“王道スペック”というゴルファーが使いやすい長さ・重さを提案することとなった。こういった考えが基になり、「iDシリーズ」では、より幅広いゴルファーに対応する「455シリーズ」と、ヘッドスピードの速いゴルファーやボールコントロールを優先するゴルファー向けに「435シリーズ」をラインナップしている。

構えやすく、振りぬきやすい そしてやさしくつかまる「iD 455ドライバー」

ヘッド体積は455CC。セミラージヘッドながらもiDシリーズらしく形状はオーソドックス。ヒールバック部分に丸みを持たせたことで、ボールを包み込むイメージが容易になる。また、重心距離は短く重心深度はやや深めに設定。これにより、455CCのヘッド体積からは想像できない程の“操作性の良さ”と“つかまった高弾道”を実現している。

思い通りに叩けるスペック アスリート好みの「iD 435ドライバー」

意のままに叩きにいっても吹き上がらない、435CCと小ぶりでディープなヘッド設計。フェースヒール側の輪郭をトップラインに合わせたことで、左を恐れずに構えられるストレートフェースに仕上がっている。直進性が高く、風に負けない球質が打てるこのモデル。力強い弾道でイメージ通りにボールをコントロールしたいプレーヤーに最適だ。

トータルバランスが優れているから いつも同じスイングで攻められる

ドライバーからウェッジまでラインナップする「iDシリーズ」は、セットのトータルバランスが優れている点も特徴的。長過ぎる、軽過ぎるドライバーは、FWやアイアンとの流れが悪くなり実力を出し切れなくなってしまう。その点、同シリーズは重量フローしているので、全番手同じ感覚でスイングができるという。

そんなバランスを考慮し、全番手統一された重心設計を施した「iDシリーズ」のアイアン。フェースやボディには反発力に優れた「マレージング鋼」を採用し、飛距離性能を重視した「iD IRON」は「iD 455シリーズ」を使用するゴルファーに。そして、軟鉄を使用しやわらかな打感を実現する「iD FORGED IRON」は、「iD 435シリーズ」を手にしたゴルファーに最適だ。どちらのクラブも、同じ感覚でスイングできるから全幅の信頼を置き、果敢にピンを狙うことができるのだ。

振りやすさはそのままに ウッドの流れを汲む2タイプのFW

ウッドの流れを汲んだフェアウェイウッドも2タイプのラインナップ。「iD 455シリーズ」に対応する「iD HIT」は、やさしさ重視のフェアウェイウッド。セミラージヘッドのドライバー同様、シャロー形状でありながら、フェース厚を広げ、ディープ感を出している。ボールを包みこみながら高弾道なボールがイメージできるだろう。

一方、「iD 435シリーズ」には「iD HIT TYPE C」が用意されている。コントロール性を重視したコンパクトなヘッドデザインからは、どんなライからでも狙っていくアグレッシブなゴルフがみえてくる。また、両モデルに共通する仕様として、ソールにタングステン合金を使用し低重心化を実現した点や、トゥ・ヒールに凹みをつけ接地面積を小さくしたことで、抜群の抜けを可能にしている点などが挙げられる。

さらに、「iD 455シリーズ」には、丸型のオーソドックスな形状のUTもラインナップ。フェースプログレッションが小さく、アイアンのような構えやすさで中弾道の攻めるボールを連想させる。

都会的な雰囲気をもった 「PRGR CUBIC」シリーズがデビュー

クラブと同時に発表となったのが、今年12月から来年3月にかけて発売を予定しているキャディバッグやアクセサリー類だ。トレンドである左右非対称デザインを取り入れたツアーモデルのキャディバッグは3タイプ。「エナメル合皮」を使用した高級感溢れるバッグは、上代価格を廃し、実質値下げとなっている。生産過程の効率化などPRGRの企業努力が伺える。

また、スクエアキルトが目をひく「PRGR CUBIC」シリーズを新たに発売する。特徴的なロゴ使いや随所に本革をあしらい、質感・デザインにこだわりながらもリーズナブルな価格に抑えた。同シリーズは、他にもダッフルバッグやシューズケース、各種ポーチなどもラインナップ。ゴルファーの好みに合わせトータルで揃えることも可能となる。

さらに、同社契約の海老原清治プロなどが着用する深めのシルエットのキャップや、前立てが高くツバが大きいバイザーも来年3月に発売予定。ユーザーからのニーズに応えるかたちで数年ぶりに復刻したという注目のモデルだ。他にも、グローブやボールといった新商品も続々とリリースされている。ゴルファー目線で作られたPRGRの新商品から目が離せない。

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