仲間を信じて日の丸を背負う プレッシャーを打ち勝った

中尾 春陽

4日間競技はこれまであまり経験したことがなく、ハードな戦いになると思っていましたがあっという間に時間が経っていきました。最終日は76でしたが、初日から3日目までは71とアンダーでプレーすることができ、自分では満足しています。これまで団体戦の経験はありますが、学校の代表として出場したものばかり。日本代表として初めて戦いました。

日の丸を背負うプレッシャーはありましたが、仲間を信じてプレーしたことが優勝という結果に結びついたのだと思っています。女子部門は今年から新設された大会。記念すべき1回目に優勝でき、名前を残せたことを誇りに感じています。

海外選手のプレーから学んだものを 今後に活かしたい

渕野 ひかる

4日間を通じてショットは安定していましたが、パットが思い通りに決まりませんでした。キーになるホールでパットを外したことが波に乗り切れなかった原因だと思います。また、私にとって海外選手とプレーするのは初めての経験でした。初日の前半は非常に緊張しましたが、徐々になれてきて自分のゴルフをすることができました。

飛距離の差、強気のパット、気持ちの切り替えの上手さなど、参考になる部分が多かったです。個人的には悔しさが残りますが、そんな中でもチームとして優勝できてとても嬉しいです。この大会で見つけた課題、海外選手から受けた刺激を今後に活かしたいです。

周りの環境に左右されない 芯の強さを身につけたい

小西 瑞穂

今回の大会でたくさんのことを学ばせてもらいました。特に2m前後のパーパットはこれまで外すことも多かったのですが、この距離のパットを入れることの大切さを改めて感じました。今大会では大事な場面でパットを入れることができたのが3日間、アンダーでプレーできた要因だと思っています。最終日は疲れが出てしまったので、これからはトレーニングを重ねてスタミナをつけたいと思います。

また2日目は自分よりも30ヤードも飛ばす選手とラウンドしたことでプレーのリズムが乱れた部分があったので、周りの状況に左右されずに自分のプレーができるメンタルを身につけたいと思っています。

悪い流れを断ち切る 気持ちの切り替え方を学んだ

小木曽 喬

4日間を通してトータル2アンダー。14位という成績でした。特に最終日は疲れがある中で自分らしいプレーができたことは満足しています。2アンダーという結果には満足している部分もありますが、2日目、3日目にオーバーを打ってしまったのが悔やまれます。ラウンド中は、自分がイメージする展開にならないことはよくあること。そんな時に崩れずにプレーできるのが本当に強いゴルファーだと思います。

今大会では海外のトップ選手とプレーしたことで、そのヒントをつかめたような気がします。ミスした後の気持ちの切り替えが早く、悪い流れを断ち切っていたように感じました。

海外選手のパットに対する 強い気持ちを今後の参考に

大嶋 炎

70、72、71、73で2オーバー。26位タイという結果でした。自分のゴルフの特徴は大きく崩れることも、爆発的なスコアを出すこともなく安定しているので、今大会ではそのまま自分の実力が出たという感想です。ただ、今後さらに成長していくためにはパッティング技術を上げていくことが必要不可欠。一緒にプレーした海外選手が強い気持ちでねじ込んでいく姿を見て、自分にはパッティングの時のメンタルが足りないと思いました。

ボクは来年も出場資格があるので、レベルアップしてこの舞台に立ちたいです。そして、この大会での経験を活かし、松山英樹選手のように海外で活躍できるプロになりたいです。

自分のゴルフに徹して ステディなゴルフを身につける

久保田 皓也

71、71、74、70でトータル2オーバー。最終日に一番良いスコアを出したことには満足しています。チームメイトの先輩方の足を引っ張らず、自分の実力を出し切って団体戦に貢献できたことも今後の自分のゴルフにプラスになるはずです。

今回一緒にプレーした海外の選手は、同世代にも関わらず体が大きく、飛距離にも圧倒されました。ただ、中にはミスを引きずって崩れていく選手もいたので、自分のゴルフをしっかりすれば勝機はあるのだと自信にもつながりました。女子チームも含めて今大会では初めて顔を合わせた選手もいましたが戦いの中で絆が強まり、抜群のチームワークでした。

団体戦のプレッシャーを感じず 仲間を信じてプレー

玉城 海吾

4日間のトータルは2オーバーで26位タイ。もっとやれたというのが正直な感想です。スコアを伸ばしていかなければいけない3日目、4日目で76、73とスコアを落としてしまったのが悔やまれます。技術的にも足りない部分があるし、4日間を戦い抜く体力もまだまだ足りないと明確に分かったので、今後は弱点を重点的に修正していきたいです。

また海外選手の「ミスしても絶対に取り返してやる」という強いメンタルも自分のゴルフに取り入れたいです。団体戦はプレッシャーを感じたというよりも、「ミスをしても仲間が取り返してくれる」という意識が持てたので重圧を感じることなくプレーできました。

世界のトップ選手を相手に 価値ある勝利 橋田 源太郎(日本チーム監督)

初めて開催された女子部門で日本チームは優勝することができました。世界ランクトップ10に入る海外選手がいる中でこの成績を残し得たことは彼女たちの自信につながるはずです。男子チームは連戦の中でこの大会を迎えたこともあり、過酷な状況だったと思います。そんな中で最終日にスコアを伸ばして踏んばってくれました。男女とも、この経験を今後に活かしてもらいたいです。

勝因は自分たちのゴルフを 見失わなかったこと 柴山 香織(女子代表チームコーチ)

強豪国が集まる中で日本女子が優勝できたのは、自分のゴルフを貫いたこと。飛距離で圧倒する選手とプレーしてもリズムを乱すことなく、自分のゴルフを見失いませんでした。彼女たちは日ごとにレベルアップしている感覚さえありました。大きな大会で素晴らしい結果を残した選手たちを誇りに思います。