勢いのある 日本女子ジュニアから 精鋭3名を選出 柴山 香織(女子代表チームコーチ)

トヨタジュニアゴルフワールドカップの歴史に女子大会が加わることを嬉しく思っています。正式競技になるのは来年で、今年はエキシビションマッチとして開催するため参加チームは5か国です。しかし、アメリカ、韓国、スウェーデン、コロンビア、そして日本とジュニア強豪国が揃いました。この中で日本チームが最大限に力を発揮できるように努めていきます。

プロのトーナメントで優勝した勝みなみさん、存在感を出してくれた森田遥さんに代表されるように、今の日本の女子ジュニアには勢いがあります。今回はその厚い層の中から3選手を選抜しました。どの選手も将来有望なゴルファーばかり。今大会での活躍はもちろんですが、2016年からオリンピックの正式種目になりますし、2020年は東京オリンピックが控えています。これからの彼女たちのゴルフ人生にプラスになるようなプレーをしてもらいたいです。

渕野 ひかる  大分高等学校3年(大分県)ショットの精度を高めて 海外選手と戦いたい

私にとっては海外選手と戦う初めての世界大会なので、大会当日は大きなプレッシャーを感じると思います。でも、そんな中でも集中して自分のプレーをしっかりすることが目標です。また、せっかく貴重な経験をさせていただけるのですから海外選手と積極的にコミュニケーションをとりたいとも思っています。自分と飛距離の差がどれくらいあるのかなど、相手のゴルフを分析できる余裕が持てればよい結果につながるはずです。

大会に向けて準備しているのは、ショットの精度を高めることです。自分ではピッチングウェッジのフルショットの距離、100ヤード前後が得意でこの精度が生命線だと思っています。攻めるシチュエーションでは思い切り攻め、守るべきところでしっかり守れるようにショットの精度を高めていきます。今回は団体戦で戦う大会ですから他の2人が落ち込んでしまった時も、笑顔で「大丈夫だよ」といえるような存在でいたいと思っています。

中尾 春陽  近畿大学付属高等学校2年(大阪府出身)慣れないマッチプレー、 団体戦でも自分らしくプレー

メンバーのひとりに選ばれたことを光栄に感じています。今大会はマッチプレーなので、普段の戦い方とは違う部分が出てくると思っています。例えばポイントを取られた時など、自分の気持ちがブレずに平常心でいられるようにプレーしたいです。また、団体戦ということもいつもとは異なるスタイルです。自分の1打がチームの1打になるわけですから、個人戦とは違うプレッシャーがかかります。ただ、大事にプレーしすぎると自分のプレーができなくなってしまうので、個人戦と同じようにいつものリズムでプレーしたいと考えています。

自分の持ち味はドライバーショット。他の選手と比べて飛距離が出るタイプではありませんが、フェアウェイキープ率には自信があります。曲がらないティショットを武器に海外選手に負けないプレーをしたいです。そして、この大会での経験を今後に活かし、宮里藍プロのような誰からも愛されるプロゴルファーを目指します。

小西 瑞穂 広島国際学院高校1年(広島県出身) 2人の先輩に遠慮せずに自分らしさを出していきたい

海外選手とプレーするのも団体戦でプレーするのも私にとっては初めての経験です。これまでの大会の中で一番大きな舞台で戦うことになるのですが、落ち着いて自分らしくプレーしてチームに貢献したいと思っています。

今回の代表選手3人の中で私は2歳年下の後輩です。実力も自分が一番劣っていると思っています。でも、そこで遠慮してしまえば自分のプレーができなくなり、逆に先輩2人の足を引っ張ってしまうことになってしまいます。年齢も実力も下ですが、物おじせずにどんどん話しかけてコミュニケーションをとっていくことが今回の大舞台で自分らしいプレーをするポイントだと感じています。

14本のクラブの中で一番自信があるのはパターです。反対に不安要素があるのがショット。大会までには調子を整えて挑みたいですし、ショットの調子が悪くてもパットがよければ大崩れはしないはず。自分のプレーがチームの勝利に貢献できるよう頑張ります。