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クラブハウス探訪
常陸台ゴルフ倶楽部  9/22 更新
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 落ち着きとゆとりが高級感を醸し出す

エントランスホール

所在地/茨城県稲敷郡阿見町福田1668-5
電 話/029-89-5001
開 場/平成11年5月12日
コース/18H 7108Y P72
ハウス設計/坂倉アトリエ
ハウス施工/大林組
延べ床面積/4397平方m
構 造/鉄筋コンクリート

今回登場する常陸台ゴルフ倶楽部は、最近では少なくなってきた高級接待コースである。週末の午後ともなれば、黒塗りのハイヤーが玄関前に列をなす。バブル期ならば、そんなゴルフ場のクラブハウスは、大きな空間と贅沢な装飾で飾られていた。しかし、平成11年オープンの同CCのハウスは、華美な雰囲気ではない。現代の高級感を象徴的に示す造りとなっている。

玄関を入ると、正面のレストランまで、広々とした通路になっている。ロビーとか、ホールと言うには、幅はないが、奥行きがあり、通路としては非常に広い。天井も低めだが、豪華なハウスによくある大きな吹抜けのロビースペースに比べて、明らかに落ち着きがある。しかし、玄関から通路に入った、このクラブハウス内部の第一印象は、ゆとりのある高級感である。

もうひとつ。このハウスのほとんどの仕切りが格子になっているのも特徴的だ。レストラン脇のラウンジとの仕切りも木製の格子戸であり、いずれも閉塞感をなくしている。動線としては、レストラン奥にあるコンペルームや、さらに離れたVIP室から、レストランを通らずにフロントへ行ける。厨房を囲むように廊下ができているためだが、パーティ後のざわついた雰囲気をレストランに持ち込まない工夫だろう。

「内部の落ち着いた雰囲気はもちろんですが、うちはあえてコースからハウスが見えないようにしました。自然のなかにある人工物ですから、目立たないようにしたんです。外も木目調にして、自然と調和できるのが前提でしたから」(業務課係長・高田頼康氏)



外観 レストラン
コース外観はあくまでシック。とくにコース側はやや低い位置にあり、コースからは見えにくい レストランからは練習グリーンが見える。ハウスがやや低い位置にあるので、グリーン上のプレーヤーと同じ目線で景色が見える。17卓
ラウンジ VIP室
レストラン脇のラウンジ。ソファスペースとテーブルスペースがある VIP室。ここからはレストランを通らずにフロントに行ける
男性浴場 女性浴場
男性浴場。脱衣室の床はさっぱり感を出すためによしずを潰してしきつめてある 女性浴場。よしず張りではストッキングが伝線するため、女性の脱衣室の床はコルク


つづく
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ゴルフ場セミナーより転載

ゴルフ場の運営に携わる専門家向けに発行されている、ゴルフダイジェスト社発行「ゴルフ場セミナー」誌のカラー企画「クラブハウス探訪」からの転載です

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