三菱レイヨンの軽量シャフト部門として展開され、アマチュアゴルファーを中心に高い人気を誇っているBASSARAシリーズ。
そこに新たに加わったのが、最軽量のモデルで32.5グラムという超軽量シャフト『GRAND BASSARA』だ。
クラブやシャフト性能に詳しいフィッターの鹿又芳典さんが、どんな性能なのかを試打インプレッション。
3人のアマチュアゴルファーにも試打してもらい、超軽量シャフトの飛距離性能とフィーリングを確かめた。

GRAND BASSARA KANOMATA’S IMPRESSION 鹿又 芳典

豊富なギア知識を持ち、初級者からトップアマやプロに至るまで、あらゆるゴルファーから絶大な信頼を寄せられているクラブフィッター兼クラフトマン。
年間で試打するクラブは約2000本。多くのメディアでクラブ評を展開し、GDOのクラブ格付け評価企画「HOT LIST JAPAN」では特別審査員を務めている。
『ゴルフショップ MAGIC』代表。

どのスペックでもジャスト・インパクトして、 重い球を打つことができる

アメリカのフロリダで行われたPGA SHOWの屋外試打席で、初めて『GRAND BASSARA』を手にしたときの印象は今でも忘れられません。いつもどおりの自分のスイングスピードで試打したのですが、まったく違和感なく振り切れることができて、最初からインパクトのタイミングを合わせてナイスショットを打つことができたからです。

『GRAND BASSARA』の長所は、なんといってもインパクトの合わせやすさと球の強さにあります。これまでの軽量シャフトには、スイングスピードを上げて振ると物足りなさを感じてしまい、インパクトではシャフトが当たり負けしているような感覚に陥るものでした。ヘッドスピードが上がる反面、スピン量が増えてしまうのも軽量シャフトの泣き所でした。

その点、『GRAND BASSARA』は超軽量なのにドーンと重い球で飛ばすことができます。間違いなく『GRAND BASSARA』は、今までになかったタイプの超軽量シャフトと言えますね。

最初に試打した『GRAND BASSARA』はGB39(S)というラインナップでいちばんハードなスペックでしたが、もっとも軽量で柔らかいGB29(LITE)に持ち替えても、ジャスト・インパクトを迎えられるシャフト性能は変わりませんでした。プレーヤーに同調してくれる許容の広さを備えているのも、『GRAND BASSARA』の魅力です。

ただ軽いだけではない、 三菱レイヨンらしい高品質さと 設計の巧みさが光るシャフト

フィーリングとしては、ダウンスイングで大きめのしなりが感じられて、切り返しのタイミングを取りやすいです。それでいて軽量シャフトにありがちな潰れ感がなく、インパクトで正確にヘッドを戻してこられる。フィニッシュまで気持ちよく振り抜ける感覚も得られます。

『GRAND BASSARA』は、実際の重量よりも重さを感じやすくて、スイング中にヘッドの場所を把握しやすいのも特徴です。そういう意味では、いきなり40グラムに満たない超軽量シャフトを使うことに抵抗があるゴルファーにも、『GRAND BASSARA』は適しています。

もともとBASSARAというブランドは、スインガーやヒッターといったゴルファーのスイングタイプを問わず、タイミングの取りやすさが評価されている軽量シャフトです。この『GRAND BASSARA』にも、三菱レイヨンがこれまでに培ってきた設計の巧みさと素材の良さが存分にいかされているように感じました。

それに加えて驚いたのは、『GRAND BASSARA』の製品精度の高さ。重量公差は±1グラム以内に抑えられていて、振動数の公差も1cpm以内に収められているそうです。『GRAND BASSARA』はプレミアムなシャフトとして、精度にもこだわって作られたシャフト。フィッターの立場からも、安心してお客さんに勧められる製品ですね。

アマチュアゴルファーが超軽量シャフトを 初体験!
ヘッドの重さを感じやすくて、 切り返しのタイミングを取りやすい

普段はカスタムシャフトの50グラム台のSを使っていますが、不思議と『GRAND BASSARA』は30グラム台のRでも頼りなさを感じませんでした。むしろ切り返しで粘るような感触があって、ヘッドを感じやすく、タイミングを取りやすかったです。

切り返し以降はニュートラルな挙動で違和感がなく、ボールも気持ちよく上がってくれました。自分のドライバーよりも結果は良かったですね。


クラブフィッター 鹿又さんのコメント

『GRAND BASSARA』で安定感と飛距離アップを両立

上條さんは、もともとドライバーが上手で、打ち出し角、バックスピン量ともに適正な数値と言えます。『GRAND BASSARA』のドライバーを使うとことで、高打ち出し、低スピンの弾道が打てるようになりました。

フレックスはSとRで迷うところですが、Rのほうがタイミングを取りやすそうでした。もう少しロフトの少ないヘッドを使えば、『GRAND BASSARA』で安定感と飛距離アップを両立できると思いますよ。

頼りなさを感じることなく 気持ちよくクラブを振り抜ける

いつも自分が使っているドライバーに比べると、手にしたときには軽すぎるように思いましたし、ワッグルすると柔らかさすぎてチーピンが出るんじゃないかと不安になりました。けれど、実際に振ってみると頼りなさは皆無です。

とてもラクに振り抜けて、切り返しでタメを作りやすいようにも感じました。『GRAND BASSARA』のほうが飛ばせていたし、フィーリングも良かったですね。


クラブフィッター 鹿又さんのコメント

ヘッドのチョイス次第で、あと10ヤードは飛ばせるようになる

経験したことのない軽さに最初は違和感があったようですが、もともと駒澤さんはシャフトのしなりとしなり戻りをうまく使えるタイプ。すぐに慣れてヘッドスピードが上がってきて、ドロー系のいい当たりが出ていました。いつも同じようにインパクトを迎えられる『GRAND BASSARA』は駒澤さんには最適。ヘッドのチョイス次第で、あと10ヤードは飛ばせるようになりますよ。

レディースの純正シャフトよりも インパクトが強くて飛ばせます!

私が今使っているドライバーのシャフトはレディースのRですが、それよりも『GRAND BASSARA』はインパクトで手応えがあって、しっかりとボールを押せている感触がありました。

飛んでいくボールも力強くて、実際に飛ばせていたみたいです。もう少しこのシャフトに慣れたら、もっと安定して飛ばせそうでしたね。


クラブフィッター 鹿又さんのコメント

少し重めのヘッド+『GRAND BASSARA』がジャスト

ゴルフを始めて2年ということですが、植木さんはとてもスイング力が高くて、女性としてはヘッドスピードも速いですね。ただ、ヘッドスピードがあっても腕力は男性に劣るので、重量のあるシャフトは不向き。かといって、ご自身のドライバーではヘッド重量が軽すぎてアンダースペックです。少し重めのヘッドに『GRAND BASSARA』を装着するのがジャストなマッチング。今よりも飛ばせるようになるはずですよ。植木さんにはややしっかりめのスペックをお勧めしましたが、一般的な女性ゴルファーであれば29LITEでいいと思います。

撮影協力:JAPAN GOLF SCHOOL(ジャパンゴルフスクール)
数値計測:「弾道解析機 GC2」