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達人たちのショートゲーム
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ショートゲームの名手や達人と呼ばれる世界のプロたちは、いったいどんなテクニックを駆使してきたのか。高松志門、佐久間馨、江連忠、石井忍、武市悦宏。5人のレッスン名人に達人たちのショートゲームの凄さと、技術の秘密を聞いてみた。スウィングの目利きが選んだゴルフ史に残るスーパーテクニックショートゲームに迫る!

●Chapter.1

セベ・バレステロス

ショートゲームといえばこの人。トッププロも憧れた類まれなる技術とイメージの力。

セベ・バレステロスは、スペイン北部の海辺の町で育った。
子供のころの砂浜ゴルフが天才セベを生み出したのである。

遊びの中で鍛えられたセベのショートゲームとは、技術的に見るとどんなものなのだろう?

「どんなに振ってもフェース向きが安定していて、ロフトが変わらない。これはひざの使い方に秘密があります。まるで高級車のサスペンションのように両ひざを柔らかく使い、ヘッド軌道、フェースの動きを安定させているのです」石井忍

●Chapter.2

フィル・ミケルソン

どこからでも上げて寄せる?!ロブの達人

右利きだが、幼い頃、父親のスウィングを正面から見てゴルフを覚えたため左打ちになったという。

「寄せる名人ではなく、旗を射抜くスナイパー」高松志門

「打ち方としてはほぼワンパターン。極端なハンドファーストに構え、フォワードプレスでできた右腕(右打ちなら左腕)とシャフトの角度を、一切変えないでインパクトからフィニッシュまで振り抜く。ランニングもロブもこの打ち方」石井忍

どんな状況からもカップインを狙う。そのために編み出されたのが、ミケルソンの“偉大なるワンパターンアプローチ”なのだ。

●Chapter.3

江連忠が考えるショートゲーム

達人への道は“こだわりを持つ”ことから

片山晋呉、上田桃子など、数々のスパースターを指導してきた江連忠に“ショートゲームの達人とは”を聞いてみた。

「世界のトップクラスなら、ショットだけでなく、ショートゲームも上手いのが当たり前。上手いだけでなく、職人的なこだわりがある。そんなゴルファーこそが、達人なのかもしれません」江連忠

アマチュアが達人たちに1歩でも近づくためには、なにをすればいいのか?

「ボールを直接とらえた、カツッという乾いたインパクト音を出すのが目標です。“音にこだわる”ここをスタートにしてみてはいかがでしょう」江連忠

●Chapter.4

ジョーダン・スピース

若手実力者・現役最強のショートゲーマー

まったく狂わないピッチ&ランの秘密は手首の下コック

「ミケルソンが“究極のワンパターン”ならば“凄みを感じるほどシンプル”なのがジョーダン・スピースのショートゲーム。ロフトが増えたパターで打っているように見えるのが、スピースのアプローチです。毎ショット、インパクト時のヘッドの上下動がまったくなく、スピン量もいつも同じ」石井忍

決して華麗ではないが正確無比なスピースのショートゲーム。アマチュアには大いに参考になる。

●Chapter.5

青木功

日本の技術に世界が驚いた

世界4大ツアー制覇を成し遂げた、そのショートゲームは「100ヤード以内なら世界一」「オリエンタル・マジック」と高く評価された。

「ショットもアプローチも、スウィングは、2つの要素で構成されています。ひとつはミケルソンのように、手首の動きをほとんど使わず体の回転でボールを飛ばす打ち方。もうひとつは青木功選手のように、両手のテコの力でボールを飛ばす打ち方です。青木選手のテコを主とした打ち方は、日本の硬くて小さなグリーンにスピンをかけて止めるには最適な打ち方です」武市悦宏

日本のゴルフ場から生まれた技術で、世界中を驚かせた青木功。そのショートゲームは、まさに“オリエンタル・マジック”と呼ぶにふさわしいものだった。

●Chapter.6

尾崎将司

日本型ウェッジのパイオニア

プロ野球から転進し、本格的にゴルフをはじめてわずか3年後、71年の日本プロで初優勝。連続チップインなど“伝説の1打”を数多く残している。

「『ボールを上からとらえる』この技術における第一人者は、間違いなく尾崎将司。尾崎選手の上からヘッドを入れる技術は、ショットでもアプローチでも、まさに別格」武市悦宏

尾崎の正確なヘッドの動きを物語るのは、腰のラインだ。

「右腰がいつでも左腰より高い位置にある。だから上から正確にヘッドが下ります」武市悦宏

●Chapter.7

倉本昌弘

多彩な技術はツアーNO.1

日本ジュニア、日本学生、日本アマなど、アマチュアの主要タイトルをすべて獲得。

状況判断のための観察力、どんな球種だと上手くいくのかの設計力、技術力がずば抜けているゴルファーとして、佐久間馨は倉本昌弘をあげている。

「ピッチショットやデリケートなライからのロブも上手いのですが、とりわけ、カラーからSWを使い低く出してランさせるショットが素晴らしい。グリップエンドが少しずつ上昇していくので、インパクトに直線部分ができる。これも上手いゴルファーの特徴です」佐久間馨

最後にショートゲームが上手いゴルファーの条件とは何か?

「まず、ライ、アンジュレーションを含めて、ボールからピンまでの距離とグリーンエッジまでの比率など、状況の確認が短時間で的確にできる繊細な観察力があること。確率の低い打ち方は決して選択せずにさっさと打つことができる判断力と技術力があることでしょう」佐久間馨

グリーンを外してピンチを迎えたはずなのに、まるでチャンスのようにカップインさせてしまう。これこそが、ショートゲームの達人といえるのだろう。

『達人たちのショートゲーム』は、チョイス2017年夏号に掲載されています。

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