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ゴルフ野性塾SP

No.448 『部分感覚で球を打て。』 7/14更新


体力の衰えで、スコアが乱れてきました。

「64歳のHC16のゴルファーです。年々飛距離が落ちています。これは仕方のないことだと思っているのですが、5番から7番アイアンの方向性が悪く、ダフり、トップでスコアが思ったように安定しません。練習場ではアイアンの練習を主にやっているわりには、コースで練習の成果がほとんど出ないのはなぜでしょうか?
ちなみに私のドライバーの飛距離は200~210ヤード。90前後のスコアはFWとパットの良さでなんとかカバーして出している状態です。
体力、腕力とも普通以下なので、軽量アイアンに買い換えた方がいいのか、と思うのですが、塾長のアドバイスをお願いします」

(東京都・64歳)


己の才能を見限ったり諦めたりしてはいけない

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腰で打つか、膝で打つか、左手小指で打つか、とゆう具合に体の部分感覚を使うべきと思います。貴兄は全体感覚で打っておられる。

ゴルフなるスポーツ、全体感覚を使うか、部分感覚を使うかで進歩の度合いは大きく変わって来るものだ。

この事、ジュニア塾生を12年間指導して来た中で気づいた事である。ジュニアの年齢より脱した方にも通ずる事と思う。

強く打つ時は部分感覚を大切にすべきである。練習球数少ないと、どうしても全体感覚で打つようになります。この事は才能には関係ないものであって一律のものと考えて戴きたい。部分感覚で球打つ事は理論の持つ指導で身につく感覚であり、先天的なものではない。

とかく、己の届かぬ領域に来ると才能の違いと断じてしまう傾向が運動事には生じるが、己の才能を見限ったり諦めたりしてはいけない。

才能は豊かなるものだ。特に運動才能は指導次第で如何様にでも型と結果を変えて来るものである。

貴兄は部分感覚で球を打て。私も打ってきた。

そして、いつの頃からか、知らない内に全体感覚で打つようになっていたと思う。多分、ハンディ5くらいの技量から全体感覚で打っていたと思う。

力で打つのが強振ではない。強い球弾きでもない。部分感覚で打つが強振であり、強い球弾きとなる。

これ以上の事はジャイロスウィングに問うてもらいたい。ショートスウィングとジャイロスウィングは感覚鍛えの型であります。健闘を祈る。




この「野性塾スペシャル版」は週刊GDの過去の連載からピックアップして転載したものであり、周囲の状況が現在と異なっていることが多々あります。

つづく
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目次
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No.459 距離感をあわせるには・・・ (10/6)
No.458 バックスウィングは・・・ (9/29)
No.457 選手のマナーについて・・・ (9/22)
No.456 助言で崩れたら、新たな・・・ (9/15)
No.455 一途に6アイアンを打ち続けなさい (9/8)
No.454 素振りで上達する方法 (9/1)
No.453 夏のゴルフは無理をするな (8/25)
No.452 50歳を越えてからの練習法 (8/11)
No.451 咀嚼の力で・・・ (8/4)
No.450 球落ちの原因は・・・ (7/28)
     
   
 
坂田信弘

京大中退からゴルフを目指した異色プロゴルファー。主として週刊ゴルフダイジェストを根拠として漫画の原作、競技観戦記、レッスン書、レッスンビデオなど八面六臂の活躍をしているが、現在は次代のゴルファー育成のため開始したジュニア塾の塾長として脚光を浴びている。スウィング型を作るための「ショートスウィング」を提唱。
 
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