ゴルフダイジェスト出版案内>ゴルフ野性塾SP
ゴルフ野性塾SP

No.264 『根気が必要な年齢』 10/8更新

坂田打法を実践したいが・・

秋から始めたショートスウィングはそろそろ3カ月になります。フルスウィングでトップからフィニッシュまでの動きがスムーズになりました。しかし、長年続けてきた出前持ちトップは直りません。右ひじを高くするとボールがうまく当たらないので今は、右ひじを高くして練習していないからです。飛距離が伸びないのはそのせいでしょう。本当は坂田打法を実践したいのですが、これからどんな練習をすればよいでしょうか。

(神奈川県・41歳)


両足の踵をくっつけて打て

徹底的なるショートスウィングを続けるべきでしょう。 自分では大きく変えたつもりでも他人の眼から見れば何も変わっていないのがゴルフスウィング。30歳台よりは40歳台、40歳台よりは50歳と年取る程に変わり様の差は小さくなって行くものだ。

若い体は大きな変化に順応出来、老い行く体は大きな変化に順応出来ないのが人間の体と思います。

貴兄の年齢は大きな変化に順応し難い年齢の筈。変えたつもりが変わっていない事に気付く年齢でもある。根気を前面に打ち出して、小さく変化して行くが最善。ショートスウィングで打ち続けて下さい。

この時、常に右ひじ位置の確認をしながら打ち続けて行かねばならぬ。小さな変化を支えるは根気。貴兄の練習に必要なのは根気のみ。練習の手段ではない。

ショートスウィングが最善。そして、6アイアンのショートスウィング練習と共に次の練習をやって頂きたい。ボールを叩くタイミングの習得である。

持つクラブはドライバー。アドレス時、左と右の踵をくっつけて貰う。つま先の開きは30度。ボール位置は両足踵の延長線上。ティの高さはスパイクの踵の高さ。要するに6アイアンショートスウィング時のティの高さ。このアドレスで球を打つのです。

フルスウィングは出来ません。出来るのは左腕地面に平行のトップ位置。右腕地面に平行のフィニッシュ位置となるショートスウィング型。バックスウィング時に腰を回す程、ボールは飛ばないし、曲がりもします。腰の回転を抑える程に飛距離は出るし、曲がりもしないものだ。

私のフルスウィングのドライバー飛距離はキャリー240ヤード。転がり距離は10ヤードから25ヤードの間。踵をくっつけ、つま先の開き角度を30度にしたスウィングで打った時の飛距離はキャリー200ヤード。転がりの距離は5ヤードから10ヤードの間。ドライバー飛距離210ヤードあれば6500ヤード、パー72のコースでパープレーは出来る。

事実、論より証拠とばかり、昨年暮れ、両足踵をくっつけたアドレスで18ホール回ってみた。ドライバーからサンドウェッジ迄の13本のクラブを全部、踵をくっつけて打ちました。スコアは63

短い距離であればタイミングだけでパープレーは出来ます。一緒に回った者は驚いていた。無謀にも踵をくっつけたスウィングであればハンディは要らんと私にスクラッチ勝負を挑んだハンディ7の連中3人。アプローチは両足を開いた時よりも近くに寄っていました。

アプローチに必要なのはインパクトのタイミングだけである事を改めて認識できた1日でもあった。踵をくっつけた打ち方はショートスウィングの変形である。上体の動きはショートスウィング。

ハンディ7の者とのスクラッチ勝負であれば両足踵をくっつけたアドレスで十分戦える。両足開いた構えが要るのはハンディ6から先の人相手の時でしょう。

ゴルフスウィングでは上体の型は最重要。上体の型に下半身の小さな動きを加えればドライバーで210ヤードは行きます。フルショット時、上体の型210ヤード、下半身の生む距離40ヤードを指導の目安としたい。

貴兄は両足をくっつけて打って行け。ドローボールが出る迄、打たねばならぬ。右ひじの位置でドローを出し、タイミングでドローが出せる様になった時、貴兄のスウィングは変化を遂げている。小さな変化ではなく、大きな変化だと思う。

6カ月の根気は要る。辛抱せよ、と人は言う。忍耐だ、と人は言う。私に言わせりゃ何とも無責任な話ではある。心で耐えれる領域もあれば、体で耐えなきゃいけない領域もある筈だ。技で耐えて行かねばならぬ時のある。

プロの世界は技で耐え行く時が一番多い。女房殿との喧嘩は心で耐え行くものらしい。私は喧嘩しないので知りませんけどネ。

ゴルフでも他の領域でも心で耐えれる辛抱、技で耐えれる辛抱、体で耐えれる辛抱と色々あるものでしょう。それを一まとめにして辛抱せよ、忍耐だと言われても理解出来るもんじゃあない。

ここは技で耐えよ、ここは心だ、ここは体で耐え行く時と指示すりゃ子供は伸びる。塾生が順調に伸びて来たのは何で耐えて行くかを教えてやったからです。

体・技・心の教えとは体・技・心のどれで耐えるかを教える事と思う。それは教育の基本なのかも知れない。

貴兄は技で耐えよ。技への根気を求められている時である。ショートスウィングに徹せよ。眼線を動かすな。他の打ち方に浮気などしてはならん。以上--。


この「野性塾スペシャル版」は週刊GDの過去の連載からピックアップして転載したものであり、周囲の状況が現在と異なっていることが多々あります。

つづく
back No.263 私はマットで打たない (9/30)
目次
No.265 バンカーで距離を作る (10/14) next
No.459 距離感をあわせるには・・・ (10/6)
No.458 バックスウィングは・・・ (9/29)
No.457 選手のマナーについて・・・ (9/22)
No.456 助言で崩れたら、新たな・・・ (9/15)
No.455 一途に6アイアンを打ち続けなさい (9/8)
No.454 素振りで上達する方法 (9/1)
No.453 夏のゴルフは無理をするな (8/25)
No.452 50歳を越えてからの練習法 (8/11)
No.451 咀嚼の力で・・・ (8/4)
No.450 球落ちの原因は・・・ (7/28)
     
   
 
坂田信弘

京大中退後、ゴルフを目指した異色プロゴルファー。主として週刊ゴルフダイジェストを根拠として漫画の原作、競技観戦記、レッスン書、レッスンビデオなど八面六臂の活躍をしているが、現在は次代のゴルファー育成のため開始したジュニア塾の塾長として脚光を浴びている。スウィング型を作るための「ショートスウィング」を提唱。
 
このページのトップに戻る top