世界中に数多くのコースを設計したジャック・ニクラウスだが、その代表作の一つといわれるのがこの18ホール。バンカーは深く、戦略的なウォーターハザードが待ち受け、グリーン形状は巧緻をつくしている。緻密な計算なしに力技でピンを攻めれば必ずペナルティを受ける頭脳的デザインとなっている。
このコースをプレーするプレーヤーは、いわばジャック・ニクラウスと一対一で一局のチェスを戦うことを強いられているようだ。たとえ敗退しても、それはそれ、 惨めな気持ちになるというより、かならず次回の挑戦をしたくなる。美麗なだけでなく、そこには挑戦がありドラマがある。タフなコースという形容詞がぴったりの名コースだ。

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