新しいSRIXON Z-STARはどう変わった?

ボールパッケージ

2年に1度のサイクルでモデルチェンジしている
スリクソンのツアーボール「Z-STAR」シリーズ。
2019年モデルとなる最新版では、
新素材「SeRM」(セルム)を使っていることが
大きな話題となっている。
ゴルフボールにおいて世界初の高分子材料である
「SeRM」とは一体どんな素材なのか。
ゴルフボールにおける効果や従来モデルとの
性能差を探った。

SeRMとは?

SeRM®は超分子ネットワークを応用した「SLIDE-RING MATERIAL」の略称です。

SeRMは
東京大学で発明された
これまでにない
「高分子材料」

高分子材料とは、一般的にひも状の高分子が網目状になったネットワーク構造を持つ素材のこと。大きな力が加わると、ひも状の高分子が切れてしまうのだが、東京大学で発明されたSeRMは網のつなぎ目部分(架橋点と呼ばれる)が自由に動くため、切れにくい特性がある。そのためSeRMは、形状復元性、耐傷特性、耐衝撃性、振動吸収性に優れる新素材として世界的にも注目されている。

大きな力が加わると
ひも状の高分子が
破断する

大きな力が加わっても
架橋点が動くため
張力を均一に保つことができる

SeRM®をコーティングに配合すると?

打感と
スピン性能が
向上!

Spin Skin

新しいSRIXON Z-STAR シリーズには、コーティング材としてSeRMが使われている。従来からZ-STAR シリーズでは独自技術「Spin Skin」が採用されていて心地よいフィーリングとスピン性能を備えていたが、最新版のZ STAR シリーズではSeRMが加わったことでコーティング材自体が70%もソフト化されている。振動吸収性が高められたことでフィーリングがより良くなり、摩擦係数が14.4%アップしたことでショートゲームでのスピン性能がアップ。バンカーの砂や小石などによる微細な傷が付きづらいという長所まで備えている。

ソフトなフィーリングと高いスピン性能をもたらすSeRMが使われたことで、「Z-STAR XV」はドライバーの抜群の飛距離性能に加えて、さらにショートゲームでのスピン性能が向上している。「Z-STAR」はミッド層の硬度を高めたことで、ソフトな打感はそのままにドライバーでの飛距離性能が向上。どちらのモデルも打感がやわらかく、さらに飛んで止まる性能に進化している。

SRIXON Z STARシリーズの新旧モデルを比較!

鶴原弘高つるはら・ひろたか
ギア性能に詳しいフリーランスのゴルフライター。GDOで連載中の試打企画『新製品レポート』のツルさん役としてお馴染み。ギア情報を発信する会員制ウェブサイト『3up CLUB』(https://3up.club)ではキャスターも務めている

SRIXON Z STARシリーズの新旧モデルを比較!

鶴原弘高つるはら・ひろたか
ギア性能に詳しいフリーランスのゴルフライター。GDOで連載中の試打企画『新製品レポート』のツルさん役としてお馴染み。ギア情報を発信する会員制ウェブサイト『3up CLUB』(https://3up.club)ではキャスターも務めている

for DRIVER shot ドライバーショット

ロングショットでは
従来どおりコアの弾きで
飛ばせている感触がある

従来から「Z-STAR」シリーズを愛用するゴルファーからは、「飛んでいる感じがするから使っている」という声をよく聞きました。たしかにドライバーで打ったときに、とくに「Z-STAR XV」には他社のツアーボールにはない弾きの良さが感じられます。

決して打感が硬いというわけではなく、インパクトでボールが圧縮されたあとに、内側のコアがしっかりと弾き戻るような感触。それが多くのゴルファーを魅了していたのだと思います。

新素材SeRMが使われている新しい「Z-STAR」を打っても、そのロングショットのフィーリングは損なわれていません。ボールを高初速で前へと飛ばせている感覚が得られます。

for WEDGE approach ウェッジショット

グリーン周りの
アプローチと
グリーン上で
大きな差が出る!

ゴルフクラブのフェースにルール上の反発規制があるのと同様に、ゴルフボールにも飛びすぎを防ぐための初速規制があります。近年、各社のツアーボールはドライバーでの低スピン化も進んでいて、正直言ってどのメーカーのボールを使っても飛距離性能は大きく変わりません。そんななかで注目されるのが、アプローチでのスピン性能やゴルファーに与えるフィーリングです。

スリクソン Z-STARシリーズは、従来モデルから飛距離性能とスピン性能の両方において高性能なモデルでした。ソフトなフィーリングとスピン性能を重視するゴルファーは「Z-STAR」を、飛距離とスピン性能を重視するなら「Z-STAR XV」をチョイスすべしというモデルごとの性能差も明確でした。しかし、「Z-STAR XV」を打ったときに硬く感じるというゴルファーがいたのも事実。また「Z-STAR」のユーザーのなかには、フィーリングはいいけど「Z-STAR XV」と同じぐらい飛ばしたいというゴルファーもいました。

新しい「Z-STAR」シリーズを打ってまず感じたのは、ショートゲームでのフィーリングが大幅に良くなっていること。コーティング材の違いでここまで変わるのかと驚いてしまうぐらい、やわらかい打感になっていて、アプローチではフェースにボールがしっかりと乗る感覚が得られます。とくに従来モデルの「Z-STAR XV」で感じていたような、少し硬めのフィーリングでありながらもスピンが掛かるというアンバランスな感覚がなくなり、ソフトな感覚そのままのスピン性能が得られるようになったのはうれしい進化です。

新しい「Z-STAR」シリーズは、パッティングでの打感も大きく変わりました。従来モデルと比べると、やわらかさを感じるしっとりとしたフィーリングです。アマチュアゴルファーの圧倒的多数がボールにやわらかい打感を求めているので、今回の「Z-STAR」シリーズの進化は多くのゴルファーに喜んで受け入れられるでしょう。従来モデルに慣れ親しんでいる人が新モデルを使うと、すぐに「SeRM」による進化と良さが分かるはずです。

製品紹介

製品紹介

ZSTAR XV

ドライバーの飛距離性能とともに
ショートゲームでの「スピン性能」をさらなる高みへ。

構造ウレタンカバーフォーピース
カバー高耐久0.5mm極薄スーパーソフトウレタンカバー
ミッド高反発アイオノマーミッド
コア高反発ファストレイヤー大径2層コア
ディンプル強弾道338スピードディンプル
コーティングSpin Skin コーティング with SeRM®
ボールNo.1、2、3、4、5、6、7、8

Z-STAR XV
GDOゴルフショップはこちら

ZSTAR

ソフトフィーリング、スピン性能とともに
ドライバーの「飛距離性能」をさらなる高みへ。

構造ウレタンカバースリーピース
カバー高耐久0.5mm極薄スーパーソフトウレタンカバー
ミッド高反発アイオノマー極薄ミッド
コアスーパーソフトファストレイヤー大径コア
ディンプル強弾道338スピードディンプル
コーティングSpin Skin コーティング with SeRM®
ボールNo.1、2、3、4、5、6、7、8

Z-STAR
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