The JAGUAR LAND ROVERGOLF Athlete Club

Philosophy

英国車はいつの時代も伝統と格式を重んじながら、同時にスポーティであることにも拘りを持っている。ゴルフ、クリケット、射撃、ポロ、競馬、etc……、英国発祥のスポーツの多くが、襟付きのシャツを当たり前のように着用して臨む習慣もまた、向上心や勝利に対する欲といった感情をひけらかすことのない、英国伝統のスタンスに由来しているといえるだろう。

スポーツカーカーに端を発するジャガーと、貴族が自らの広大な領土を見回るために誕生したランドローバーは、英国紳士のライフスタイルを象徴する伝統的な英国車ブランドとして有名である。特にいつの時代も豪奢なサルーンとともに、2ドアのスポーツカーをラインナップしてきたジャガーは、進境著しいテニスの錦織圭選手をブランドアンバサダーに据えることで、自らのスポーティなイメージを端的に表現することに成功している。

ジャガー・ランドローバーの我が国におけるインポーターであるジャガー・ランドローバー・ジャパン(以下JLRJ)が、昨年女子プロゴルフの宮里美香プロとブランドアンバサダー契約を結んだことは記憶に新しい。そんな同社は今年、上田桃子プロ、木戸愛プロ、そして藤田寛之プロの3人を新たにブランドアンバサダーに加えると発表した。上田プロと木戸プロはジャガー、宮里プロと元々レンジローバーファンとして知られる藤田プロはランドローバーのブランドアンバサダーを務めることになる。
ジャガーは我が国ではしばしば「成功者が後席に座るブランド」と捉えられることもあるのだが、今回若い2人のトッププロゴルファーと契約した背景には、ジャガーが自らのスポーティな生い立ちをより多くの人たちとともに再確認するという意味合いがある。

上田桃子プロは若干30歳だが、日本で頂点に立ち、世界に出ていって活躍した実績を誇る。一方の木戸愛プロも2012年にプロ初優勝を記録して以降、トップレベルを維持し、ブレイク寸前との評判も高い。そんな彼女たちと英国を代表するスポーティな自動車ブランドであるジャガーに共通するメンタリティは、現状に満足していないという点である。
ジャガーの名声は世界的に確立されたものだが、しかし彼らは常にドイツのプレミアムブランドに対してチャレンジャーという立場をとって挑み続けている。さらなる高みを目指す飽くなき精神こそ、トップレベルのスポーツ選手や自動車ブランドに欠かせない素質と言えるだろう。

また上田プロと木戸プロは、リザルトもさることながらその美貌や果敢なプレースタイルによって記憶に残る選手でもある。スペックやデータだけに捉われることなく、最先端のスタイリングと動的質感を融合させることに重きを置くジャガーもまた記憶に残る存在という点において2人のトッププロとイメージが重なるのである。

宮里プロと藤田プロをブランドアンバサダーに据えたランドローバーも、ラグジュアリーSUV専業メイクスとして70年近い歴史を重ねつつ、近年はレンジローバー・イヴォークやレンジローバー・スポーツといったスピードに対して貪欲なモデルもリリースし、自らのイメージを刷新し続けている。4輪駆動車に都会的なインスピレーションを与えることでラグジュアリーSUVというカテゴリーを創出したランドローバーは、長年多くのメイクスから目標とされ、挑戦を挑まれる絶対王者でもある。落ち着きを払ったプレミアムカーでありながら、しかしランドローバーも戦い続けるメイクスなのである。

レンジローバーの孤高のスタンスは、今年47歳となったベテラン、藤田寛之プロの姿と重なる。また昨年リオ・オリンピック出場に一歩届かなかった宮里プロは、その悔しさを今年のアメリカツアーにぶつけると明言している。ゴルフという競技を通して自らの人生にチャレンジし続ける2人のトッププロの姿勢は、ランドローバーが掲げている「Aborve&Beyond(さらなる高みを目指せ)」というスローガンに見事なまでに符合しているのである。

テニスの世界ランキングで4位を維持する錦織圭選手だが、ジャガーと契約した2014年当時は現在ほどの圧倒的な成績は残していなかった。だがジャガーと契約して以降の彼の活躍は今さら説明する必要もないだろう。ジャガーとともに挑戦をはじめ、自らのポテンシャルを証明して見せた錦織選手と同じように、プロゴルフを戦いの場に選んだ4人のブランドアンバサダーたちの、新たな挑戦に注目していきたい。