INTERVIEW
レンジローバー
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プロゴルファー藤田寛之インタビュー
Vol.9 クラブへの強い”こだわり”とは
通算18勝のうちの12勝が40代になってからの勝利で、
2012年には43歳で初の賞金王に輝くなど、歳を重ねるごとに進化を遂げ、
中年の星とも呼ばれる藤田寛之プロ。
師と仰ぐ芹澤信雄プロから譲り受けて以来、
約15年間ずっとレンジローバー数台を乗り継いできた。
2017年、満を持してランドローバーのアンバサダーに就任した。
――現在、ご自身が使っているクラブの番手別の飛距離を教えていただけますか?
「ドライバーが270、キャリーが265、3番ウッドが240~245、5番ウッドが230、3番のユーティリティが215、4番アイアンが200、4番のユーティリティが205、5番アイアンが185、6番アイアンが175、7番が165、8番が150、9番が135、ピッチングが120、PSが100、サンドウェッジが80……そんな感じです」
――藤田プロからはクラブへの強いこだわりを感じるのですが、特にこだわっているポイントは?
「パッとクラブを置いた時、自分が打とうとしているボールにまっすぐフェイスが向いていることです。フェイスというか、そのクラブが飛ばしたい方向に向いている。それが自分とピシっと合う。構えた時に、被っていたり、開いていたりではなくですね。スクエアなフェイスのクラブが好きです。あまりやさしくなくて、クラブとしての雰囲気が出ていて欲しい」
――アイアンの抜け具合はいかがですか?
「やっぱり抜けがいいクラブがいいですね。抜けの良さは、打感の良さに繋がってきます。打感に関しては音も、素材も、打ち方にもこだわりがあります。色々な要素がありますが、その中でも特に抜けは重要です」
――アイアンの抜け具合はいかがですか?
「やっぱり抜けがいいクラブがいいですね。抜けの良さは、打感の良さに繋がってきます。打感に関しては音も、素材も、打ち方にもこだわりがあります。色々な要素がありますが、その中でも特に抜けは重要です」
――最近のプロの多くがやさしめのアイアンを使っている方が多い印象です。藤田プロのモデルは一般的にあまりやさしいクラブではないですよね?
「自分もやさしいクラブを使いたい気持ちもあって、開発の中はやさしいクラブを試したりするんです。でも、結局自分が良い思うのは、今使っているクラブになっています。もちろんブランドイメージもあります。『YAMAHAのフラッグシップ=ミスター・ヒロユキ』ということもあるので、その範囲内でのチョイスです」
――サンドウェッジはどのようにして選んでいますか?
「バンスの当たり具合と、ソールの抜けですね。もちろん好みはありますが、顔は慣れてくるので……」
――パターは最近変えたんでしょうか?
「いま使っているのは、カシオワールドオープンの時に届いたモデルですね。基本的にピン型が好きなですが、ただパッティングの状況は日々変わってきます。ストレートネックを使ったり、L字やマレットを試したり、いろいろです」
――そのイメージはありませんでした。
「基本はニューポート2がベースで、自分の『打ち方追求』なんです。でも、打ち方よりも、パターに助けてもらう場合もあります。ショートパッドでラインが出ない、ちょっと芯を食わないなど、その時々の色々なキーワードを、パットのタイプを変えることで、イメージを切り替えます。それでもベースとしてはニューポート2の自分の打ち方ありきで、次にパターという道具で補助してもらうというイメージですね」
――シャフトはディアマナの『R』を使っていますが、『RF』も出ましたよね。やはり違いはありますか?
「シャフトの新製品が出揃ったタイミングで何本か変更できるので、テストをします。一番に見るのはやはり飛距離、2番目に球筋です。まずはとにかく飛距離が出るシャフトを見る。それを考えると、やなり『R』になります。このシャフトは弾道の放物線が美しいんです。自分は品の良し悪しで判断するんですが、放物線が航空機のテイクオフのようなんですよ。こういった弾道だと、ボールをコントロールできる。自分の意思よりも先に打つ感覚のあるシャフトはあまり好きではありません。クルマのステアリングの『あそび』と一緒で、自分の中にコントロールする余地をつくる。少しあそびがあって、自分の味をつくれるシャフトのなかで、一番飛ぶものを選ぶ感じです。とはいえ、それでも飛んでくれるのであれば、許せる範囲で自分をシャフトに合わせる作業もします」