グリップを“柔軟”に着せ替え ソフトフィールの「CP2」がもたらす快感

ゴルフスイングにおいてヘッドとシャフトと同様に重要な役割を担っているのがグリップです。ゴルフプライドが心地よさを求めるゴルファーに向けて開発した「CP2」シリーズは販売から9年が経過した今もソフトフィールで人気のモデル。

そのメリットはどこにあるのか? 競技経験のあるゴルフテックの小澤亜美コーチが自身の体験を踏まえ、同製品を輸入販売する日本フェィウィックのマーケティング担当、清水努さんに迫ります。

  • 小澤 亜美コーチ

    ゴルフテック
    小澤 亜美コーチ

    中高大と学生時代は競技ゴルフを経験。けがの影響で競技を断念したが、ゴルフの面白さが忘れられずコーチとしてゴルフテック入社。「オシャレにゴルフを楽しみましょう」がモットー。得意クラブはドライバー。

  • 清水 努さん

    日本フェィウィック
    清水 努さん

    日本フェィウィックでマーケティング、宣伝などを担当。ゴルフグリップの重要性を啓蒙している。ビジュアルマーチャンダイザー(VMD)の技能資格も持つスペシャリスト。

ソフトなフィーリング「CP2」
テクノロジー

小澤:ゴルフテックのクライアント(顧客)さまにフィッティングのときにグリップについて聞かれることがよくあります。
品揃えが豊富なゴルフプライドのグリップフィッティングシステムを使って説明することもありますが、なかでも「CP2」はどんなモデルなのでしょう?

清水:柔らかいコンフォートカテゴリーとして登場。4、5年前ぐらいから人気となって、いまではゴルフプライドのトップ3に入る売れ筋です。テクノロジーでいうと、非常にソフトなフィーリングが売り。グリップエンドにはコントロールコアという機能を搭載し、上の方が硬くなっているのでダウンスイングでのねじれが軽減されます。形状がズンドー型というのも特徴です。

硬いイメージを払拭。
「柔らかいの、好きです」

小澤:競技ゴルフをやっていたとき、雨の日にクラブが抜けて飛んでいったことがあって。それから柔らかいグリップじゃないと握れなくなりました。ゴルフプライドさんは硬いイメージがあったので斬新だと思います。柔らかいの、好きです。手首を使ってしまう方や太いグリップを好む方に、おすすめできますね。

清水:近年トレンドになっているのが太いグリップ。これはクラブの進化やスイングの変化の影響も大きいです。いまどきのスイング、あまり手を返さないボディーターンに合うと思います。
そもそも上達の秘訣って、安心感や振り心地の良さにもあると思います。CP2はあえていうなら、グリッププレッシャーが強い人、力んでしまう人向き。軽く握って、軽く振れるので。

利用しない手はない
「お助け機能」

小澤:クライアントさまには、グリップを全然変えていない方や溝がなくなってツルツルという方もいます。クラブが抜けるんじゃないかと不安になって強く握る方も。体がガチガチなので「力を抜いてください」と言ったりもします。

清水:グリップは消耗品なので劣化してきます。硬化しているとなおさら強く握ってしまう。グリップを握った瞬間、力が入ってしまうので肩から腕に力が入ってスムーズな始動が難しくなります。CP2の柔らかさや形状のメリットには、そういった力が抜け、スムーズなスイングになる「お助け機能」もあります。

「かわい・カッコいい」
ピンクのカラバリも新登場

小澤:私自身、ファッションが趣味で、色にも気を使っています。CP2はデザインもかわいい。"カッコいいに近い、かわいさ"があります。
グリップを替えるぐらいゴルフをやっている女性はカッコいいグリップを使っています。でも、結構黒を使っている方が多いですね。

清水:シャフトやヘッドと比べるとグリップへの注目度はまだ低いです。まずは、CP2シリーズ(「CP2 WRAP」と「CP2 PRO」)のテクノロジーを知ってもらえれば。
ピンクは(CP2 WRAP)のアンダーサイズのみ。ほかは、アンダー、スタンダード、ミッド、ジャンボの4サイズで展開。ですが、女性だから柔らかい方がいい、細い方がいいとは一概に言えません。感じるところは人それぞれ違うから。それがグリップの面白さであり、難しさなんです。

グローブサイズ22cmの
コーチのお好みは

小澤:実際にCP2を打ってみた感触だと、グリップはしっとりしていて、吸い付く感じがあります。グローブサイズが22㎝と大きいのですが、私は左にひっかけるので、ミッドサイズが手首を返しにくくなって打ちやすいですね。CP2以外にも、機能的にも選択肢がいろいろあるなかで、選ぶのもなかなか難しいのでは?

清水:ゴルフのクラブは番手ごとに役割が違うので、グリップもその役割ごとに替えてみては、と推奨しています。アイアンはしっかり打ちたいので、コードとラバーのハイブリッド「MCC」に。ウッドは力んだり、フェードも打ちたかったりしたいというのであれば太めのサイズ選んだり。ウェッジは繊細なところがあるので細くてもいいといった具合に。ゴルフプライドの商品なら、種類も重量も揃っています。グリップでのカスタムが可能になる。そういったところにもぜひ注目してもらい、グリップ交換時の参考にしてもらえたらと思います。