Golf Pride®

RESPECT THE GRIP

グリップチューニング 大辞典 Q

グリップはクラブと身体が唯一触れる部分。実はクラブヘッドやシャフトを選ぶのと同じぐらい重要です。クラブの中でもっとも簡単にカスタマイズできるグリップをチューニングすれば飛距離や球筋など、あなたのゴルフが変わります。今こそ「RESPECT THE GRIP」。グリップにまつわるQ&Aを最新トレンドと合わせてご紹介します。

01グリップの重要性

Q グリップの歴史とは

01グリップの重要性

ゴルフクラブは従来、革製のグリップを使用していましたが、画期的なスチールシャフトの登場によって、より強靭な新素材のシャフトにマッチするグリップが求められていました。そこで、1947年に米国の実業家で発明家のトーマス.L.フェイウィック氏によって世界で初めてラバーを使って開発されたゴルフ用グリップが「GOLF PRIDE」です。

当時はシャフトに焼き付けて固定するタイプが主流でしたが、同氏が改良を重ねて1953年にシャフトを差し込んで接着剤などで固着する「スリップオン」タイプを開発。この方式が今なおグリップの主流となっています。

Q なぜグリップを交換する必要がある?

01グリップの重要性

同じゴム製品としてクルマのタイヤと似ていて、すり減ってしまったらNG。定期的な交換が必要です。グリップはゴルファーの手とクラブをつなぐ唯一の接点で、スイングスピードからインパクト時のクラブフェースの角度まで、ティイングエリアからグリーンまで、すべてに影響を与えるからです。

グリップは、時間や使用状況によって摩耗する素材です。熱や汚れ、手からの脂はグリップを劣化させます。新しいグリップの摩擦力によるホールド感は、スイングの最中にクラブが滑ってしまうのではないかという潜在的恐怖感をなくし、クラブを軽くホールドすることができます。一方、摩耗したグリップだとクラブを強く握ってしまい、腕や手首に緊張を与え、正しいスイングを妨げて力やコントロールを失うことになります。

Q チューニングの効果とは?

01グリップの重要性

ゴルフプライドのチームは、グローバル・イノベーション・センターで先駆的な研究とテストに膨大な時間を費やしてグリップがパフォーマンスにどのような影響を与えるかを調査。最近の研究では、熟練ゴルファーのフォーカスグループが新しいグリップでプレーした場合、平均で2ヤードのキャリーを増やしたことが示されました。

(1)クラブの性能を最大限に引き出すため(2)スイング改善の近道として(3)自分の癖や悩みを解決するツールとして(4)求める弾道を実現するため、それがチューニングをおすすめする理由です。どんなグリップが自分に合うかを知ることで、飛距離や精度の向上に役立ちます。

02グリップの種類と選び方

Q そもそもグリップってどんなものがある?

02グリップの種類と選び方

グリップの素材は大きく分けると、ラバー(ゴム)系タイプと樹脂系タイプ、ラバーの中に糸が練りこまれているコードタイプがあります。コード入りは握った感触は硬くなりますが、汗や雨でも滑りにくいのが特徴といえます。標準的な重さは50グラム前後ですが、20グラム台から80グラム台の重めのモデルもあります。

グリップ裏側についている縦に盛り上がったリブのことをバックラインといい、バックラインがあるとクラブを一定の位置で握りやすくなります。フェースを開いて構えることがあるウェッジなどではバックラインなしが良いケースもあります。グリップの太さは、「M60」(Mはメンズ、レディスはLと表記、内径0.60インチの意味)が一般的で、末尾に「X」があればバックラインあり、を示します。

Q 選び方のポイントは

02グリップの種類と選び方

グリップの感触は硬さ柔らかさのほかに、太いか細いか、バックラインがあるかないか、さらにグリップエンドからシャフトへ向かって細くなるテーパーがきついか緩いかで変わってきます。グリップが太ければ手首の動きが抑えやすくなり、方向性が安定しやすくなります。逆に細くすれば手首が使いやすくなるので、弾道を操作したい方にはおすすめです。

グリップの重量は、重くするとスイング中のヘッドが軽く感じられ、手元がぶれにくいため安定性が出ます。一方、軽くすればヘッドが重く感じられ、ヘッドが返りやすくなり、ヘッドスピードアップにつながります。グリップの重量を変えることでクラブ全体の重量バランス、振り心地が変わってくるので、クラブやシャフトと同じようにグリップも試打会などで体感してチューニングしてみるのがいいでしょう。

Q パターグリップの形状が違うのはなぜ?

02グリップの種類と選び方

ゴルフ用具規則(パート2 3.グリップb.横断面(ⅱ)パター) でウッドやアイアンは円形の横断面と定められていますが、「パターのグリップは、横断面に凹面がなく、左右対称で、グリップの長さ全体にわたって概して同形であることを条件として、円形でない横断面を持つことができる」とされています。太くすれば手首などの動きを抑えて安定したストロークがしやすくなり、細ければ操作性が高まります。

Q グリップ交換時期の目安は?

02グリップの種類と選び方

ゴルフプライドでは少なくとも1年に1回は交換することをすすめています。プレー頻度が高いプレーヤーは摩耗の程度に応じて増やすこともあります。ツアーレベルでは2週間に1回、リグリップを行う選手もいます。ただ、1年にほんの数回しかプレーしなくても、熱や汚れ、手の脂などグリップを構成する素材を絶えず劣化させています。表面がすり減ってきた、硬くなってきたと感じたらグリップ交換を早目に行う場合があります。一般にゴルフシーズンが始まる春にグリップ交換を行うと覚えておくのがいいかもしれません。

Q ゴルフプライドの主な製品は

02グリップの種類と選び方

ツアーレベルで人気の高い定番の「ツアーベルベット」など、ゴルフプライドのグリップはプロからアマチュアまで幅広いゴルファーのニーズをサポートしています。「MCC」はハイブリッドテクノロジー(上側コード、下側ラバー)により、全天候型での安定性を向上しています。

CPX」は最もソフトなパフォーマンスグリップで、アウトドア用品にも使われているキルティングを用いて溝を複雑にして雨や汗など水分に強くなっています。「CP2」はソフトなラバー素材を採用した好感触グリップ。軟らかな握り心地にもかかわらず、グリップエンドに搭載したコントロールコアによってグリップのねじれを低減。ソフトフィーリングとコントロール性能を両立した革新的なモデルです。

03トッププロが選ぶ理由

Q メジャーでの使用実績は

03トッププロが選ぶ理由

ゴルフプライドのグリップは、PGAツアー、国内男子ツアーともに選手の使用率においてナンバーワン。この四半世紀でメジャーチャンピオンの85%が同社のグリップを愛用しています。

2022年4大メジャーでの使用実績はマスターズで88%、全米プロゴルフ選手権で87%、全米オープンで92%、全英オープンで89%と圧倒的なのです。

Q トッププロが選ぶ理由

03トッププロが選ぶ理由

ゴルフプライドの製品がタイガー・ウッズ(ツアーベルベットコード)をはじめとした世界のトッププロ使用率ナンバーワンの理由は、その幅広いラインアップにあります。2023年のメジャー初戦「マスターズ」では、優勝したジョン・ラームをはじめ、トップ10に入った13人のうち12人(※)がゴルフプライドでした。

うち、ラームや2位のフィル・ミケルソンら5人が「MCC」。これは、大会が雨に見舞われたことも無関係ではなく、全天候型のグリップが効果を発揮したと考えられます。こうした海外の最新情報などもあって、日本のプロの間でももっとグリップの機能を利用したいという人が増えているのだと思います。

※ジョン・ラーム、フィル・ミケルソン、パトリック・リード、ビクトル・ホブラン、ザンダー・シャウフェレ(以上MCC)、ブルックス・ケプカ、ラッセル・ヘンリー、スコッティ・シェフラー、マシュー・フィッツパトリック(以上ツアーベルベット)、キャメロン・ヤング、コリン・モリカワ(以上Zグリップ)。

Q ツアープロがグリップにほどこしている3つのこと

03トッププロが選ぶ理由

ツアープレーヤーがグリップに施していることはアマチュアにも参考になります。1つ目はラウンドごとにグリップを洗浄して、油や汚れをふき取ること。2つ目は、セット全体で一貫したグリップで安定性を確保すること、3つ目が定期的なリグリップです。

04最新技術&トレンド

Q ゴルフプライドの最新技術は

04最新技術&トレンド

ALIGN(アライン)テクノロジー」は、バックラインを外に出して可視化したもの。クラブをスクエアに構えられます。日本でも屈指の飛ばし屋プロはコースでスクエアに構えているつもりが、開いて構えていたことがわかって、MCCアラインのミッドサイズを使っています。

PLUS4」はグリップ下部をテーパーレス形状にすることで、下巻きテープ4枚分と同等の太さを実現。ツアー選手から太めにしたいとのリクエストがあって、フィードバックを具現化したものです。テープを巻かなくても対応できることからショップにも優しい性能といえます。

Q 最新トレンド

04最新技術&トレンド

手の大きさに関係なく、太いグリップの方が、ホールド感があり、手の遊びが出ないことからトレンドになっています。上部と下部を均等にして、左手も右手も同じぐらいの太さにして、フィーリングを変えないという、いわゆる“ズンドー形”が外国人選手らを中心に好まれています。

クラブヘッドの進化とともにグリップも進化していて、ボディーターンなら手首を返さない太いグリップの方がやりやすいということで、替えていくのはありです。ヘッドが重いので手元も重くしてヘッドバランスを軽くしたいといった、ひとつのパーツとしてみてもグリップには価値があるはずです。