

「ケガさえしなければ、あと10年はやれる」―。
プロゴルファーの矢野東は2022年、5年ぶりにシード選手として新たなシーズンを迎えた。レギュラーツアー本格参戦から20年で通算3勝。磨き上げてきた技術は簡単には錆び付かないが、体のコンディションが崩れれば、それを発揮することもできない。これまで2度のシード陥落は、椎間板ヘルニア、右ひじの手術が大きく影響したものだった。
いまテーマに掲げる「ケガをしない」は、それさえできれば結果は出せるという自信の表れ。
矢野には気持ちを前に向かせる出会いがあった。
アスリートにケガはつきもの、プロゴルファーも例外ではない。
「手首を痛めたことがないプロはいないんじゃないですか?」。
練習量が増えれば、どこかに負担はかかってくる。
練習ラウンドやプロアマを含めると1試合で5~6ラウンド。試合が続けば、毎週50キロ以上の距離を歩く。
「すねが張るのはみんな同じ。歩き方や姿勢の癖もあるので、僕の場合は右足の外側に張りが出ます」。
こうした疲労の蓄積がケガにつながる。だが、蓄積の過程にいることを認識するのは難しい。
「ほとんどの場合、気がつくのはケガをしてから。それでは遅いので常にケアをしておくんです」。
トーナメント期間中、矢野の一日は宿泊先でのストレッチで始まる。会場入りすると、練習の前にツアーに同行するフィットネスカーでマッサージを受ける。ラウンドを終えると、再びフィットネスカーへ。ホテルに戻るとストレッチをしてから床に就く。
このルーティンに新たに加えようとしているのがオムロン低周波治療器 HV-F080 によるセルフケアだ。
「フィットネスカーにも電気を使った機器が入っていて、いつも利用しているんですけど、そこにプラスアルファして自分でもできるのがいいですね。ツアー中はホテルで寝る前に使おうと思っています」。
これが矢野を前向きにする新たな出会いというわけだ。
ゴルファーが新しいクラブを手にした時と同じだろうか? 矢野は早速、新たな武器である HV-F080 を使いこなすことに力を入れている。アドバイスを求めたのは、ツアー会場以外でケアを受けている嶋田壮一郎トレーナー。
「筋肉用、関節用の2種類のパッドがあって、さまざまなモードが選べるのがいいところなんですけど、それをどう使うかで効果が違ってくると思うので相談しています」。誰もが使える手軽さに、矢野の体をよく知る専門家の知見が加わることが相乗効果を生んでいる。
「痛みが出ている箇所、ケガをしている箇所などで我々の施術も全く違ってきます。それと同じように使い分けが重要ですね」
とは嶋田トレーナー。 HV-F080 の3つの治療モードのなかでも、マイクロカレントモードに大いに注目している。「刺激がほとんどない微弱な電流を使用するため痛みが出ている関節などの部位のケアに使えます」。従来の低周波治療器にはない使い方ができるのが魅力だ。
電気刺激を感じるリカバリーモードやペインケアモードでも「それが気持ちよくて、矢野プロも強さを上げてしまいがちなんですけど、『効いてるの?』ぐらいの強さがちょうどいいと思います」。これは多くの人の参考になりそうだ。
「20代のころから体のケアはしてきたつもりですけど、40代になると痛いところがあちこち出てきます。ケガをゼロにすることはできなくても、よりしっかりケアをしていくことで、軽い症状で済んだり、効果は確実に出てくると思います」。
新たに HV-F080 によるセルフケアを取り入れたことは、矢野が次の10年に向けて気持ちを奮い立たせる原動力にもなっている。 矢野が前向きにツアーを戦うように、アマチュアも前向きにゴルフを楽しみたいものだ。
矢野東
1977年7月6日生まれ。群馬県出身。2000年にプロ転向。08年には歴代2位の10試合連続トップ10入りなど、シーズン2勝を挙げて賞金ランキング2位に輝いた。ツアー通算3勝。ツアーで活躍する傍ら、現在は都内のゴルフスタジオ「FIV EELEMENTS」でチーフコーチとして活動している。
嶋田壮一郎
1971年9月8日生まれ。20代のころ、選手として所属していた古武道の道場が運営していた整体院に施術者として携わる。その後、カイロプラクティックを学び、現在は都内で施術院「ボディ&フェイスサロン真」を営む。プロゴルファー、格闘家などのアスリートからの信頼も厚い。
様々なスポーツで酷使する脚の筋肉にフィットする大きめな形状の筋肉用パッドと、肩から足裏まで、様々な部位に使えるだけでなく、ケが気になる関節の痛み治療を考えた関節用パッドです。
運動した後、仕事の後、長時間歩いた後などの疲労回復に。
筋肉の疲労回復をサポートするモード。心地よい刺激で血行を促進し、筋肉の疲れをとります。
打撲、局所の痛みなど身体に違和感、痛みがあるときに。
痛みを緩和するモード。低周波の刺激が痛みを伝達する機能に作用し、脳に痛みの感覚を伝えにくくします。
スポーツの分野でコンディショニングケアにも使われている「マイクロカレント」。刺激を感じることのない、微弱な電流を使った治療モードです。
※本製品はスポーツ中に使用するものではありません。