そもそも全米オープンゴルフとは？

ゴルフのメジャー大会は、開催順にマスターズ、全米オープン、全英オープン、全米プロの４つの大会が行われている。それぞれが歴史や伝統を持ち、権威のある大会。選手たちはしっかりと照準を合わせ、万全の体勢で挑んでくる。だからというわけではないが、メジャー大会では信じられないようなスーパーショットだったり、誰もが予想できない展開だったり、見る者を惹きつける何かがあるといっていい。そんな４つのメジャーにも特色がある。毎年同じオーガスタナショナルで行われるマスターズは、観客を「パトロン」と呼び大会を盛り上げる重要な役割を担っている。また全英オープンは、150年以上続く伝統ある大会。強い風に硬いフェアウェイ、ポットバンカーと呼ばれる深いバンカーなど、自然を活かしたリンクスコースで開催されている。プロゴルファーのみに出場権が与えられる全米プロは、プロNO.1を決める戦いが繰り広げられる熱き大会。

そして全米オープンは1895年から続く全米で最も権威のあるゴルフイベントだ。深いラフに硬いグリーン、とにかくタフなセッティングはトッププロでもアンダーパーで回るのが難しく、大会の代名詞となっている。今年、参戦が予定されている日本人選手は、松山英樹、小平智、日本で開催された予選会を突破した秋吉翔太の3人だ。日本人初のメジャー制覇へ期待が膨らむ。

日本人初のメジャー制覇にいちばん近い男、
松山英樹今年の展望はいかに!?

ついにその時が訪れるのか。日本人初のメジャー制覇に最も近いのが松山英樹だろう。PGAツアーの中心選手となり、現在のワールドランクは10位。メジャーの優勝予想でも常に名前が上がっている。これまで5度出場している全米オープンでは、初出場となった2013年に10位タイ、そして昨年は2位タイとメジャー自己最高位を更新。タフなセッティングを物ともしない活躍を見せている。

悲願達成へあと1歩のところに迫った昨年は、初日74と出遅れたものの、2日目に65をマークし一気に8位浮上。しかし、ムービングサタデーは71と乗り切れず、最終日は6打を追う展開。最終日は再び勢いを取り戻し、8バーディ、2ボギーの66をマーク。トータル12アンダーは、ホールアウト時点で首位と１打差だったが、優勝したブルックス・ケプカがその後スコアを伸ばし、最終順位は２位タイ。青木功が持つ日本人のメジャー最高順位に並ぶ結果だった。

今年の舞台となるのは、５回目の開催となるシネコックヒルズだ。海沿いのリンクスコースで、直近の2004年大会はレティーフ・グーセンがトータル4アンダーで優勝。丸山茂樹が優勝争いをした大会といえば、思い出すゴルフファンも多いだろう。風が強く、04年の最終日にはラウンド中にグリーンに水を撒くという異例の事態が見られたコース。タフなセッティングになればなるほど、世界トップクラスの松山のアイアンが武器になる。今年こそ、悲願の初優勝を果たす松山の雄姿をスカパー！で応援しよう。

松山だけじゃない！
全米オープン2018を盛り上げる注目の3人に
目が離せない。

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  「小平智」 4月に行われたRBCヘリテージで
  米ツアー初優勝。
  昨年、日本の予選会を突破して初参戦した
  全米オープンでは、2日目に69をマークし、
  メジャー大会初の決勝ラウンドを経験。
  今季はツアーメンバーとして挑む
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  「タイガー・ウッズ」 全米オープンの出場は
  2015年以来3年ぶり。
  先日のマスターズでは32位に終わったが、
  腰の手術からの復調も感じさせている。
  過去に同大会3度の優勝を飾った
  タイガーの復活に期待がかかる。
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  「R・ファウラー」 人気と実力を兼ね備えるが
  メジャー優勝には手が届いていない。
  2014年は4大大会すべてでトップ5以上の
  成績を残している。
  今年のマスターズは１打差の２位。
  「次こそは」と意気込む気持ちは人一倍だ