大会最大の注目は、なんと言っても石川遼の参戦だろう。
昨年こそ欠場した石川だが、2008年から2015年まで毎年プレーし2009年、15年大会では単独2位でフィニッシュ。
特に一昨年は、トップタイで迎えた最終日最終ホールでバーディを奪ったにも関わらず、
イーグルフィニッシュした黄重坤に競り負けただけに、今年こそ初制覇を成し遂げたいところ。
来季のPGAツアーシード権を逃し帰国後の日本オープンでは予選落ちしたが、
シーズン終盤に向け調子を取り戻せば、この大会での優勝候補となるはずだ。

また小平智、宮里優作がリードしていた賞金王争いは、
日本オープンを池田勇太が制したことで三つ巴の様相を呈してきた。
尻上がりに調子を上げる池田、安定したプレーを続ける小平、
そして史上初の4日間ノーボギーでシーズン3勝目を挙げた宮里のバトルは終盤までもつれること必至。
その分、今大会で賞金王が決定する可能性も高いのだ。

一方、もう一つの見どころとなるシード権争いでは、岩田寛が気になる存在だ。
昨季をPGAツアーで過ごした岩田は、今季はPGAツアーの入れ替え戦にも進めず、
国内でも日本オープン終了時点で59位と賞金シードのボーダーライン上をさまよっている。
果たして日米を行き来しながら奮闘している岩田は、シーズン土壇場でどんなプレーを見せてくれるのだろうか。

厳しいシーズンを戦い抜いた男たちが、様々な想いを胸に挑んでくるのがこのカシオワールドオープン。

今年も後世に語り継がれるドラマを見せてくれるはずだ。