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◆第10回ロペ倶楽部(栃木県)
ジョー隊長の青春時代(1960年代中頃)といえば、若者ファッションが確立され始めた頃で「俺はVANだよ」「僕はJUNの方が好きだな」と2分化された時代でもあった。お洒落に目覚めた若き団塊世代を中心に定着していったが、いつのまにかVANは消えてしまった。JUNは同世代の女性向けの新ブランドRopeなどを創設し、幅広く受け入れられたのがよかったのだろう。
その時代といえばザ・ベンチャーズが流行ってエレキブームになり、ザ・ビートルズが熱狂的な人気を得ると、やがてグループサウンズやカレッジポップスとなっていった。横浜育ちだったことから、本牧のライブハウス、ゴールデンカップから世に出た“ザ・ゴールデンカップス”は特にお気に入りだった。
ちょうどその頃、日本にもモータリゼーションの兆しがみえ始め、1966年カローラ、サニーなどの国産小型ファミリーカーが発売され、67年にはホンダ初の量産車で軽のN360が発表されると家庭に1台の時代へと突入していった。
少し遠まわりをしてしまったが、そのウェアメーカーJUNが昭和50年、ジュンクラシックCCを、平成2年に姉妹コースとしてロペ倶楽部を栃木県内に誕生させた。団塊世代にとってなじみのあるネーミングで、既成のゴルフ場よりも最初から親しみが感じられ、期待感をもったものだ。
東北道・矢板ICから僅か10分、緑濃い大自然に囲まれてロペ倶楽部は佇む。ハウス入口の長屋門を通り抜け竹林の間を進むと受付が出現する。ここまでで「いつものゴルフ場とは違うぞ」とやや戸惑いながらも、全体が日本調で懐かしさを覚える。そして歌舞伎を意識し、居酒屋メニューの多いハウスのレストラン。今までのゴルフ場では体験したことのない演出にすっかり驚いたり、感心したりする。
ハーフターンでのランチは、テラスレストランになるが、日本調のクラブハウスとは趣が異なり、米国ニューメキシコ州などで見られるサンタフェ風建物になる。趣味のよさと居心地のよさが程よく混じり合い、プレーそっちのけで暫くの間、仲間と談笑していたくなる。
姉妹コースのジュンクラシックCCと同様に、それぞれのホールに特徴があり、特に浮島のフェアウェイがある9番は、最短ルートで果敢に攻めるか、距離は長くなるが確実に攻めるか、ゴルファーに選択を迫る。景観に優れるこのコースは、難易度も高くゴルファーの挑戦意欲を限りなく掻き立ててくれるのがいい。
<ロペ倶楽部>
栃木県塩谷郡塩谷町大字大久保1859-1
予約 ●0287・46・1122
コース ●18H/6811Y/P72
アクセス●東北道・矢板ICから5.5キロ、約10分
東北新幹線・宇都宮駅西口(夜のみ)、JR東北本線・氏家駅(朝のみ)からクラブバスあり(要予約)
天然温泉による露天風呂が疲れを癒してくれる
サンタフェ風のテラスレストランは美味しい料理と、寛ぎの空間を提供してくれる
おススメのランチはビーフカレー(ライス、ナン付)1050円、大葉とフレッシュトマトガーリックパスタ880円
コテージとホテルがあり人数、予算に合わせて選択することができる
エレキブームとなったザ・ベンチャーズは、当時の若者に強烈なインパクトを与えた。1964年日本発売で最初のヒット曲「急がば廻れ(Walk Don’t Run)」。それにしても凄い超訳だ!