BASSARAシリーズといえば、女性、シニアからアスリートゴルファーまで幅広い層をターゲットにした高性能な軽量シャフト。大きなしなり戻りが特徴的な「F」シリーズ、剛性感を持たせつつ高い方向性を実現した「H」シリーズ、鋭い弾き感で最大飛距離を生む「G」シリーズと、これまで特性の異なる3タイプをラインナップしていたが、今春から新たに「W」シリーズが仲間入りを果たしている。

「W」は伝説上の生物ドラゴンの一種「WYVERN（ワイバーン）」の頭文字から取ったもの。最新モデルのコンセプトは「ボール初速のアップ」だ。従来のBASSARAシリーズの剛性感やフィーリングを損なうことなく軽量化に成功した「Ｗ」シリーズの性能を詳しく見てみよう。

ボール初速のアップを実現するために採用したのは、Gシリーズにも使用したチタン合金「エラスティックチタンファイバー」だ。変形を受けてもすぐに元の形状に回復する性質を持つこの素材をシャフト先端部に使用したことで、スイングエネルギーで変形したシャフトをスピーディに回復させることに成功。同時に、獲得したエネルギーを効率よくボールに伝えることを可能にする。同社のマシン試打てストの結果、標準的な軽量シャフトと比較して初速が約0.4m/sアップ。4〜5ヤードの飛距離アップを実現した。

また、三菱レイヨンの技術、ノウハウを結集し、カーボン繊維と樹脂を見直し、1〜2グラムの軽量化にも成功。シャフト長47インチにも対応するシャフトとなっている。長尺といえば、「振り遅れ」「ミート率低下」がデメリットに上げられるが、「W」シリーズは、しなり戻りのタイミングが遅れずにフェースがスクエアになるような剛性分布を導き出し、長尺の欠点を解消している。

同シリーズは、「やさしく効率よく飛ばしたい」といというゴルファーの強い見方となってくれそうだ。