飛距離アップのためのシャフト選び ディアマニア特別企画打ち比べレポート

プロゴルファーからアベレージまで、幅広い層に人気の三菱レイヨンのシャフト。

今回は、そのなかから人気の3モデル「Diamana B」、「Fubuki K」「BASSARA W」をピックアップし、トップアマの川ア邦朗さんを含めた3名のアマチュアゴルファーが試打してもらった。それぞれシャフトがどんな特性なのか、またどんなゴルファーに合うのか。このレビューを参考に、自分に合った飛ばせるシャフトを見つけ出そう!

今回のテスター
  • 川ア邦朗さん
    • GOLF PROFILE

      HDCP+2のトップアマ。江戸崎カントリークラブでは8連覇を含む通算9回のクラブチャンピオンに輝く。茨城県土浦市内のゴルフショップ「マロニエゴルフ」(www.maronie-golf.co.jp)の店長であり、最新のギアやシャフトにも詳しい。

    • GOLF DATA

      年齢:39歳 ゴルフ歴:23年 HDCP:+2 ヘッドスピード:47m/s 平均飛距離260ヤード 持ち玉:フェード

  • 寺谷勇亮さん
    • GOLF PROFILE

      練習場に熱心に通って、日々スイングの探求をしているアベレージゴルファー代表。ここ一番のショットでチーピンとプッシュアウトを打ってしまうのが悩み。

    • GOLF DATA

      年齢:36歳 ゴルフ歴:6年 平均スコア:95 ヘッドスピード:47m/s 平均飛距離250ヤード 持ち玉:ドロー

  • 島田章子さん
    • GOLF PROFILE

      ゴルフ関連の広報業務に長年従事し、女性アマチュアとしては相当の腕前。現在はメンズのクラブを使用中。たまにスライスするのが悩み。

    • GOLF DATA

      年齢:31歳 ゴルフ歴:13年 平均スコア:95 ヘッドスピード:36m/s 平均飛距離190ヤード 持ち玉:フェード

いざ試打へ!名コースにて試打を実施!

試打会場として選んだのは、茨城県にある江戸崎カントリークラブ。男性ゴルファーの川アさんと寺谷さんには、「Diamana B」と「Fubuki K」の2モデル、女性ゴルファーの島田さんには「BASSARA W」を試打してもらった。

試打クラブスペック
「Diamana B」と「FUBUKI K」は、60グラム台と70グラム台のフレックスSを用意。ヘッドはテーラーメイドのR11Sとロケットボールズを使用。
「BASSARA W」は、軽量41グラムのW33の長尺仕様。フレックスRとLITEを用意。ヘッドはテーラーメイドのグローレを使用。

ディアマナBシリーズ

NEW Diamana B SERIES ディアマナの最新作「ディアマナ B」は、「ディアマナ S」(通常・青マナ)や「ディアマナ カイリ」の性能を引き継ぎつつ、新たに手元側に超高弾素材ダイヤリードtmを採用したモデル。プレーヤーの意思を忠実に伝える抜群の操作性で、多くのトッププロの信頼を得てきたディアマナの“青の血統”。その最新性能はいかに!

トップアマ 川ア邦朗さん 試打インプレッション 抜群の安定感と操作性、まさにアスリート好みです。
試打インプレッション

1球目から、まったく違和感なく振り抜けました。中間から手元が少ししなるクセのない挙動で、非常に振りやすく扱いやすいシャフトです。球筋も安定していて、持ち玉であるストレートからフェード系で安定して飛ばせます。ディアマナのシャフトには球が曲がりづらいイメージがあったのですが、まさにそのとおりでした。

最初に60グラム台のSを試打したのですが、驚いたのは自分が想像していたよりもシャフトの挙動が安定しており、しっかり振っても応えてくれたことです。私は普段、シャフトには安定性を求めて70グラム台のXを使っているのですが、この「ディアマナ B」であれば重量とフレックスを落として使えそうですね。アスリートゴルファーで、もう少し軽いシャフトを使いたいゴルファーにも最適です。

70グラム台のSになるとシャフトの重さが増したぶん、クラブの重さを利用して加速して振っていける感覚があります。重さが増すとハードになって、ひょっとすると右に逃げる球筋になるのではと心配しましたが、そんなこともありません。思っていたよりも球がつかまってくれるので安心して振っていけました。

こんなゴルファーにオススメ!

「ディアマナB」はコントロール性が高く、まさに青マナの後継モデルといった雰囲気です。自分のスイングをシャフトに邪魔されくたないゴルファーや、方向性を重視するゴルファーにはぴったりのシャフトだと思います。

アベレージ代表 寺谷勇亮さん 試打インプレッション クセがなくて振りやすいが、自分の力で打ちたい人向け。
試打インプレッション

シャフトの全域がしなる感覚ですが、動きが控えめです。叩きにいっても頼りなさがなく、しっかり感があります。普段は70グラム台のシャフトを使っていますが、「ディアマナ B」の70グラム台だと、しなりが少ないぶんハードに感じます。このモデルを使うなら60グラム台のほうがラクに振れますね。

クセがなくて振りやすく、万人向けの安定感のあるシャフトだと思います。球筋は強く、飛距離も出ます。素直な挙動で操作性が高いため、自分の意図が伝えやすく扱いやすいシャフトです。お助け機能よりも、余計なことをしない正当派なシャフトを好む方にはとても合うと思います。

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フブキKシリーズ

NEW FUBUKI K-SERIES 「Fubuki K」は、兄弟モデルの「Fubuki α」の最新性能を継承しつつ、より打ちやすく進化させたモデル。手元側の剛性を抑え、振り遅れによる球のつかまりの悪さを改善し、シャフトに蓄えたエネルギーを効率よくボールに伝えるように設計されている。発売以降、プロにも愛用者が多いモデルだ。

トップアマ 川ア邦朗さん 試打インプレッション シャフトが手助けしてくれて、安心して振っていけます。
試打インプレッション

切り返しでシャフトの手元側がしなり、自然にタメを作ってくれます。そのタメがインパクト直前までキープし、最後にボールをひと押ししてくれる。非常にタイミングを取りやすく、ラクに振っていくことができるシャフトです。実際に振ってみると、思っていたよりも好感触でした。

私はどちらかというと、手元が硬くて先端が走るタイプのシャフトが好みなのですが、この「Fubuki K」の場合は、手元にしなりを感じつつも違和感なく振り抜くことができます。試打する前は、もっと手元が軟らかいシャフトだと思っていたのですが、想像していたよりもしっかり感があるし、インパクト前のしなり戻り感が絶妙です。60グラム台だとさすがに手元の緩さを感じますが、70グラム台であればSでもまったく頼りなさを感じません。むしろ、この手元のしなり感が心地いいですね。

適度に球がつかまってくれるうえに、左に引っ掛けることもありません。このシャフトであれば、安心して振っていけますね。プロゴルファーに使用者が多い理由も、今回の試打でよく分かりました。

こんなゴルファーにオススメ!

シャフト自体がタメを作り、インパクトでボールを弾き飛ばしてくれます。シャフトの動きを感じながらタイミング良く振りたいゴルファーや、シャフトに仕事をさせて飛距離をアップさせたいゴルファーに良さそうです。

アベレージ代表 寺谷勇亮さん 試打インプレッション 球のつかまりが良くて、スムーズに振り抜ける!
試打インプレッション

60グラム台のフレックスSを打ってところ、いきなりナイスショットが打てたので驚きました。落ち際で少し右に切れていくような強いフェード系の球筋で、飛距離も出ていました。本当に欲しくなりました。

球のつかまりが良く、プッシュアウトのミスが出ません。振り抜き感も非常にいいですね。スムーズにスイングできる印象です。ミスに寛容でスイングを助けてくれるので、安心して振っていけます。

70グラム台も振ってみましたが、こちらは重く感じて1発目はダフってしまいました。60グラム台と比べると、しなり感も少なめでハードに感じました。私のヘッドスピードであれば、60グラム台がいちばん飛距離を稼げそうです。フレックスもSでいいですね。Xは、かなりのハードヒッター向けだと思います。

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バサラWシリーズ

NEW BASSARA W SERIES 「バサラ W」は、ボール初速のアップをテーマに開発された軽量シャフト。従来の剛性感やフィーリングはそのままに、長尺としても使えるように47インチで設定されている。3つの重量ラインナップが用意され、W33は女性やシニアに扱いやすい最軽量モデルとなっている。

女性ゴルファー代表 島田章子さん 試打インプレッション ドローが打てる長尺シャフトで飛距離がアップしました!
試打インプレッション

とても軽くて、フィニッシュまでクラブを振り抜きやすいです。ヘッドスピードも上がっているようで、自分のクラブよりも強い球筋でかなり飛んでいました! 何より驚いたのは、ドロー系の球筋が打てたことです。私は振り遅れてスライスすることが多いのですが、「バサラ W」なら自然とヘッドが走ってくれて、球をつかまえてくれます。試打したクラブは長尺だったのですが、それでも振り遅れることがありません。右へのミスがまったく出ませんでした。

フレックスの違うモデルを2種類打ち比べてみましたが、LITEのほうだと私には少し物足りなく感じます。決してグニャグニャするような頼りなさはないのですが、Rのほうが安定して飛ばせました。私のようにメンズのRを使っている女性ゴルファーであれば、Rを検討してもいいと思います。

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