
大混戦の優勝争い!最終日は全米オープンらしからぬスコアの伸ばし合いに、優勝ラインは最低15アンダー
ゴルフネットワーク解説陣が中継の見どころを連日ご紹介。大会最終日は3日目ゲスト解説の藤田寛之プロです。
メジャーはいつもTVで見ています。毎年ドラマがあって、感動します。TVの前で「誰が勝つんだろう」って思いながら最終日のバック9を見るのが好きです。今年の全米オープンは雨の影響もあるのかもしれませんが、グリーンのコンディションがソフトでバーディが多く、今までの全米オープンとは違ってスコアを伸ばす展開になっています。我慢してパーセーブを続けて、イーブンパーで勝てるという雰囲気ではないですね。
首位と4打差に9人と上位は大混戦です。優勝圏内の選手は「スコアを伸ばした人が勝つ」と思って、最終日にプレーするでしょう。風の状況にもよりますが我慢してパーセーブしていくというより、バーディを取れるところでは取るといったようにアグレッシブな展開になると思います。
2日目を終えて8アンダーがトップだったのが12アンダーまで伸びているので、最終日も最低3つは必要。15アンダー以上が優勝ラインになると思います。スコアを伸ばすにはティーショットのフェアウェイキープは必須ですが、最後はパッティングが鍵を握ると思います。どの選手でもチャンスは作れるセッティングなので、それをいかに決めることができるか。また、必ずしもバーディチャンスにつくわけではないので、そこでボギーにしないこと。
優勝予想は難しいですが、日本人としては松山選手に勝って欲しいですね。首位との差は広がりましたが、松山選手はパッティングさえ入ればいくらでもスコアが出る。2013年の全米オープンでも最終日にビッグスコアを出していますし、ビッグスコアを出すべきところで出してくるのが彼のすごいところ。優勝候補の本命は今のゴルフのコンディションを考えると、3日目に「63」を出したジャスティン・トーマスですね。首位で最終日を迎えるレフティーのブライアン・ハーマンにも注目です。小柄な選手で飛距離はそれほど出ないですが、安定したプレーをしているのでチャンスはあると思います。
【最終日 注目組のスタート時間】※日本時間
- 午後11:57 宮里優作 / J.コクラック
- 午前1:14 小平智 / H.イングリッシュ
- 午前3:37 松山英樹 / J.B.ホームズ
- 午前4:32 キム・シウ / R.ファウラー
- 午前4:54 J.トーマス / B.ハーマン