FOURTEEN GDO

金谷 多一郎プロ かなたに・たいちろう 1960年東京生まれ。日大ゴルフ部では主将を務め、84年にプロ入り後、87年にプロ初優勝を果たす。卓越したスイング理論とギアに対する豊富な知識を持ち、現在は多くのメディアで活躍中。GDOの定例企画『クラブ一刀両断』でもお馴染み。新世代のフォーティーン“進化系”軟鉄鍛造アイアン FH900 FORGED TC544 FORGED 打ち比べ大検証!

フォーティーンから新発売された『FH-900 フォージド』と『TC−544 フォージド』は、現代のスイングやクラブセッティングに最適化するように開発された最新の軟鉄鍛造アイアン。金谷多一郎プロに2つのモデルを打ち比べてもらい、“進化系フォージドアイアン”としての共通点を探りつつ、両モデルの性能的な違いについて検証してもらった。
FH900 FORGED VS TC544 FORGED
ヘッド形状と打感は? FH900 FORGED 上級者好みのヘッド形状初速感のある進化したフィーリング

とてもシャープなルックスのアイアンです。上級者好みの軟鉄鍛造アイアンの血統を受け継いだ、正統派のモデルと言えるでしょう。
ヘッドサイズは、球筋をコントロールしやすそうなちょうどいい大きさ。ネック形状はストレートながら、球をつかまえて打てるイメージが沸くのがいいですね。打ってみるとラインを出しやすく、なおかつゴルファーの感性を生かしたコントロールショットも打ちやすい。
そして、もっとも特徴的なのは打ち味です。インパクトで一瞬球をつかまえてから、弾き返して飛ばすようなフィーリングで『TC-544 フォージド』と同じ爽快な初速感が得られます。『TC-544 フォージド』が大きなトランポリンだとしたら、『FH-900 フォージド』は小さなトランポリンで狙い打てるイメージです。

TC544 FORGED 大きめヘッドで爽快な初速感高弾道でやさしく飛ばせる

軟鉄鍛造アイアンとしては大きめのヘッドサイズでセミグースネック。構えやすさと同時に安心感を与えてくれるアイアンです。
打ってみると、フォージドらしい心地よさがありながらも、爽快な初速感が得られるのが特徴です。初速がでるというと高反発で硬いイメージを持たれるかも知れませんが、決してそうではなく、たとえて言うならトランポリンの上で跳ねているようなフィーリングです。
その初速感と現代的なストロングロフト設計のおかげで、高弾道を打ちやすく、飛距離性能も非常に高い。ただ単に無秩序に飛ぶのではなく、コントロールしながらもやさしく最大限に飛ばせるのが魅力です。

ディテールの違いをチェック!
キャビティ形状
TC544 FORGED フルキャビティ・アンダーカット構造

軟鉄鍛造フルキャビティ・アンダーカット構造によって、フォージドアイアンとしては最大級に広い薄肉エリアを実現。スイートエリアが広くてやさしく打てるだけでなく、高い初速感と飛距離性能を生みだしている。

FH900 FORGED コンパクトキャビティ設計

キャビティ構造ならではの高いヘッド安定性を最大限に生かしながら、開口部を絞り込んだコンパクトキャビティ設計を採用。キャビティ開口部の周りに薄肉部がある独自デザインが、球持ちの良さと初速感をもたらす。

ソール形状
TC544 FORGED 抜けの良いワイドソール

どんなライからも抜けがよく、ダフリのミスを軽減してくれるワイドソール。ターゲットに対してスクエアにヘッドをセットしやすい据わりの良さも備えている。

FH900 FORGED ツアー対応ハイバンスソール

強めのアタックアングルから薄く長いターフを取るツアーで主流のスイングに最適化。ハイバンス設計が、深く刺さらずに低く抜けていくスイングを可能にする。

ヘッド形状
TC544 FORGED ミッドサイズ・セミグースネック

セミグースネックのミッドサイズ。
シャープなトッブブレードが、安心感とともに構えやすさとラインの出しやすさをもたらす。

FH900 FORGED ストレートネック

ストレートネックながら、球をしっかりと捉えられそうなイメージが沸く。球筋を操りやすく、ラインを出すイメージで打っていける。

ピンまで170ヤード地点コースでの実打インプレッション
TC544 FORGED

私のヘッドスピードは46m/s前後ですが、飛距離性能の高い『TC-544 フォージド』であれば170ヤード超を7番(ロフト30度)アイアンで狙えます。
初速感のあるボールは、風の影響を受けずに力強くピンに向かって飛んでいってくれました。少し芯を外してヒットした感触があっても、左右の曲がりや飛距離のロスを最小限に抑えてくれるのが『TC-544 フォージド』の大きな魅力です。
ボールを包み込むように打つことができて、高初速と高弾道で飛ばしながらシンプルに攻められます。
ゴルファーのスキルやレベルを問わず、幅広い層にマッチするモデルです。

FH900 FORGED

手にしたのは、6番(ロフト29度)アイアン。
しっかりとした打感とともに打ち出されたボールは、自分が思い描いた弾道でピンに向かって飛んでいきました。ハイバンス設計のソールの抜け感も抜群ですね。
コンパクトで構えやすいヘッドは球筋をイメージしやすく、上級者の意のままに球を操ることができます。
なおかつ独自のキャビティ設計のおかげでヘッドがブレづらく、爽快な打ち味があるのも『FH-900 フォージド』の長所です。
どんな弾道で、ボールをグリーン面のどこに運ぶか。
そういった上級者のコースマネジメントに高い精度で応えてくれるアイアンです。

Kanatani Pro Comment “進化系フォージドアイアン”は、最新のドライバー、FW、UTと打感が揃うからショットの精度が高まる!

フォーティーンの最新フォージドアイアンは、どちらのモデルも構えやすさ、飛距離、打感、打ちやすさが高次元で備えられています。
そのうえで従来の軟鉄鍛造アイアンにはなかった初速感が備わったことで、最新のドライバーやフェアウェイウッド、ユーティリティの特徴でもある高初速な打ち味と打感が揃うようになりました。
打感が揃っていれば、ドライバーからアイアンまでを同じショットイメージで打てるようになり、それがトータルとしてのショット精度を高める大きな要因になります。自分のゴルフを今よりも進化させてくれて、レベルを上げてくれる最新アイアンが、『TC-544 フォージド』と『FH-900 フォージド』です。
ご自身のヘッドスピードやプレースタイルに合わせて、ベストマッチのモデルを選ぶといいでしょう。

TC544 FORGED

■ヘッド:軟鉄(S25C)鍛造
■仕上げ:ニッケルクロムメッキ・サテン仕上げ(バックフェース部ミラー仕上げ)
■番手:#5~P、PA
■シャフト:①N.S.PRO 950GH HTスチールシャフト(S/98g ・R/94.5g)②FT-16i カーボンシャフト(S/65g ・R/60 g ・L/45 g) *受注生産

#5 #6 #7 #8 #9 P P/A
ロフト 23° 26° 30° 34° 38° 42° 47°
ライ 60.5° 61° 61.5° 62° 62.5° 63° 63°
N.S.PRO 950GH HT
スチールシャフト
クラブ長さ 39inch 38.25inch 37.5inch 37inch 36.5inch 36inch 35.5inch
クラブ重さ(バランス) #5/S:391g(D0) R:386g(C9.5)
FT-16i
カーボンシャフト
クラブ長さ 39.25inch 38.5inch 37.75inch 37.25inch 36.75inch 36.25inch 35.75inch
クラブ重さ(バランス) #7/S:375g(C9.5) R:371g(C9.5)
FH900 FORGED

■ヘッド:軟鉄(S20C)鍛造
■仕上げ:ニッケルクロムメッキ・サテン仕上げ(バックフェース部/ミラー仕上げ)
■番手:#3~P
■シャフト:①N.S.PRO MODUS3TOUR 105 スチールシャフト(S/106.5g)②DYNAMIC GOLD スチールシャフト(S-200/129g)

#3 #4 #5 #6 #7 #8 #9 P
ロフト 20° 23° 26° 29° 33° 37° 41° 46°
ライ 59.5° 60° 60.5° 61° 61.5° 62° 62.5° 63°
N.S.PRO MODUS3 TOUR105
スチールシャフト
クラブ長さ #5/38inch
クラブ重さ(バランス) #5/406g(D1)
DYNAMIC GOLD
スチールシャフト
クラブ長さ #5/38inch
クラブ重さ(バランス) #5/426g(D3)

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