最終更新日 2007年01月23日

ウェッジの「味」をきめるソール形状

スピンを左右するバンス角とソール形状

 前回、ウェッジのフェース平面度とバックスピンが密接な関係にあるという話をしたが、実はもうひとつ、スピンに大きな影響を持つ部分がある。バンス角を含めたソール形状だ。というのも、ボールに対するヘッドの入り方によって、また、ヘッドの抜け方によって、ウェッジのパフォーマンスが大きく変わるからだ。フォーティーンのウェッジが、「驚くほど止まる」のは、実はこのソール形状にもとことんこだわっているからに他ならない。
 『MT-28 V3』が目指したのは、使う人がフェースを開いたり、閉じて打つなどの「技」を生かせる形にこだわりながらも “難しさ”を排除すること。具体的には、まずソール幅を若干広げると同時にリーディングエッジからソール後部にかけてやや丸みを持たせたラウンド形状を採用することで、8度というバンス設定でありながら、開いて打っても、逆に閉じて打ってもソールが適度に跳ねて抜けがバラつかないようになっている。だから狙い通りの球筋でアプローチができる。
 また、『MT-28 J.SPEC』では、オートマチックにショットが打て、スピンがかけられるソール形状を追求した。ロフト別にバンス角とソール幅、ソールの形状を最適化したことで、スッと構えそのままヘッドを下ろせば、常にヘッドが一定の角度でボールを捉え、スピンの利いた球が打てる。究極のオートマチックウェッジといってもいいくらいだ。

 
『V3』『J.SPEC』
『V3』は、全番手バンス角8度。ソール幅をやや広めにして、さらにラウンドソール形状を採用することで、適度な“跳ね”を確保した。『J.SPEC』はバンス角がやや大きめ、ソール幅少し広めでミスに対する対応力の高さを追求。バックフェース側のくぼみは重心を低くしすぎないようコントロールするためのもので、このくぼみがミスに強い扱いやすさを演出している

『MT-28 V3』『MT-28 J.SPEC』
『MT-28 V3』が、ちょいデッパで、『MT-28 J.SPEC』はストレート。ラインが出しやすく構えやすいのは『J.SPEC』。球が拾いやすく、技を使う醍醐味を味わうには『V3』のほうがいい

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「ちょい出っ歯」と「ストレート」

 ウェッジの使い勝手を左右する要素として、フェースプログレッション(FP)は重要なウェイトを占める。FPとは、シャフトの軸線からリーディングエッジまでの距離のことである。 
 いわゆる「出っ歯」タイプはフェースを開いたり閉じたりしてアプローチショットでさまざまなテクニックを使うときに構えやすく、またフェアウェイでもボールが沈みがちなベント芝などの洋芝では球を拾いやすい形状だ。それに対して「ストレート」タイプは、クラブなりにシンプルに打っていくタイプに適している。
 『MT-28 V3』が出っ歯で、『MT-28 J.SPEC』がストレート。ただし、『V3』はそれほどFPが大きくない「ちょい出っ歯」形状。
『V3』を使うか、それとも『J.SPEC』を手にするか。大いに迷うところだろうが、大きな決め手となるのは、アプローチでテクニックを使いたいか、シンプルに打ちたいかどうか。フェースを開いて打つ人には『V3』を、ストレートにラインを出して打ちたいという人には『J.SPEC』がオススメとなる。
 よりベストなアプローチショットを決めるためには、自分に合ったウェッジを手にすることがもっとも重要なポイントだということだ。

クラブセッティングを考える

 最近、アイアンのストロングロフト化が進んでいるせいもあって、キャディバッグの中でウェッジの本数が増えつつある。PW、SWの間にAW(P/S)の3本は当たり前。4本というゴルファーも珍しくはなくなっている。ロフト何度のものを何本入れるのか。自分のアイアンのロフトとの兼ね合いで決めることになるだろうが、PWで46度は当たり前、昨今では43度のPWのアイアンセットも出てきた。これではAWとのロフトピッチが開きすぎてしまい、100ヤード前後のショットをハーフショットで打たなければならなくなってしまう。これはでプロでも安定したショットをもたらすのは困難となってしまう。この隙間の距離を埋めるウェッジをあなたのクラブセッティングに1本加えることで、よりシンプルなショットでコース攻略が出来るはずだ。
 加えて『MT-28 V3』『MT-28 J.SPEC』を手にすれば、どのロフト角のクラブでもこれまで以上にスピンを効かせた球で攻めていけるから、ピンをダイレクトに狙っていくアグレッシブなゴルフが楽しめるはずだ。

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「V3は打球の高低の打ち分けがしやすかったですね」とハンデ1の浅田 勉さん(左)「アプローチイップス気味」という田中さん(ハンデ12)は、1ラウンドで『J.SPEC』の虜に。ロフトは52度と56度。「56度と58度のどちらにしようか迷ったんですが、やさしさ重視で56度にしました」

ハンデ12のアマチュアゴルファーの体験談

 「最近、練習場ではちゃんと打てるのに、いざコースに出ると打てないんですよね。でも、『MT-28』は、私のイップスをものともしなかった。とくに安心して打てたのは『J.SPEC』。フェースプログレッション小さめのストレートネックで、本当に構えやすいですね。実際に振った感じも、ヘッドが適度に効いている感じで気持ち良く振り抜けました。
 そして、スピン性能にはただただ驚くばかり。正直言って、我々のレベルで、短い寄せでスピンをかけるなんてことはとてもできないことだと思っていたけど、ボールにブレーキがついているみたいにしっかり止まるんですからね。『MT-28』を使えば、私でもバックスピンでボールを戻すということができちゃいましたね。
 もうひとつ、私はライのいいところからのショットほど上手くいかないことが多いんですが、どのショットも私なりに上手く打てました。今までアプローチが上手くいかなかったのは道具のせいだったんだな。もっと早く、『MT-28』に出会っていれば良かった」。
田中 秀明さん 50歳 ハンデ12 千葉県松戸市在住

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構えやすくて、振りやすい。オートマチックに打てるのに、プロのようなスピンがかかると、田中さんは絶賛。「とくに『J.SPEC』は、何のストレスも感じない。ショットに集中できるから、その分、距離感もピッタリ合いますね」

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松吉宗之氏

今月の案内人
1974年、東京都出身
武蔵工業大学機械工学科時代はゴルフ部に所属。その頃から、「プレーもさることながら、クラブ造りに興味を持っていた」とは本人の弁。卒業後、フォーティーンに入社。入社して間もなく、当時はまだ斬新だった3D CADによるクラブ設計を導入、担当。その後、『MT-28V2』をはじめ、『TC-770 FORGED』、『TB-1000 FORGED』、『TC-550』といった数々の人気ウェッジ、アイアンを設計。

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