最終更新日 2006年11月14日

種類が多いボールの選び方は?
構造が違う理由
「2ピースより3ピースの方が飛ぶんですか?」、「3ピースの方が高いからいいんですか?」と、 よく聞かれたりするのですが、ボールは“構造ありき"ではなくて“求める性能ありき"で開発しています。 下にあるボールのカット写真を見てもらうと分かると思いますが、2ピースなら2種類、3ピースなら3種類の層を組み合わせています。 さらに各層でいろいろな素材を使用している。つまり層が多いのはボールの設計自由度をより広げるためなんです。 だから4、5ピースの方が優れているというわけではなくて求める性能が3ピースで開発できるのなら、3ピースで十分だ、というわけです。
構造の違いを理解することがボール選びの鍵
飛びという面ではプロ、アマ問わず飛んだ方がいいですよね。 ただ“アプローチでスピンを求めるか"となるとユーザーニーズがディスタンス系とコントロール(スピン)系の2つに分かれます。 ようは「スピンを掛けて止めるのか、高さ(落下角度)で止めるか」ということ。それはボール選びのポイントとも言えるでしょう。 まずディスタンス系は『ドライバーでもロングアイアン、ショートアイアンでもとにかく飛んだほうがいい』ということが開発の基点になる。 逆にコントロール(スピン)系は『ドライバーは飛ばしたいけど、アイアンは飛距離より狙った通りの距離が出せれば良い(正確性重視)』、 『アプローチでの止まりを重視したい』、『ドライバーは飛ばしたいけど、アプローチでは最低このくらいスピンが掛からないとダメ』と いったことが基点になります。それだけ開発する基点が違うのであれば、使用する素材・構造も違ってくる。一見、種類が多いように思いますけど、 ボールは「ディスタンス系」と「コントロール系」という2つの基点から様々なバリエーションに広がっているだけなんですよ。
自分のヘッドスピードを知ることも重要
ヘッドスピードがプロ並の人でもあまり上手くない人の場合、プロや上級者用のボールを使うと弾道が曲がりやすくなることがあるので 注意して選んでほしいですね。そういう人ほど飛距離ロスをしていることが多かったりしますから。 高ヘッドスピード(H/S)の上級者はコントロール系でも良いのですが、打点のばらつく人、 吹け上がり気味の弾道の人はディスタンス系の方が曲がりも少なく、ランも出るのでオススメです。 また、ヘッドスピードがない女性の方が「あこがれのプロと同じボールを使いたい!」と思ってプロ用の硬めのボールを使ったとします。 しかしヘッドスピードの遅い人が硬めのボールを使うと、ボール本来の性能を引き出すために必要な変形量が得られず、 飛距離もロスしてしまいます。フィーリングが硬く、思い切り振りぬけない心理的なデメリットもあり、 やはり低ヘッドスピードのゴルファーには、柔らかいディスタンス系の方をオススメします。柔らかいと飛ばないんじゃないの? と思われる方もいらっしゃるかも知れませんが、近年は柔らかくても反発(初速)が落ちない素材や構造開発により、 幅広いヘッドスピード対応のボールが登場してきているということも覚えておいてほしいですね。
  2ピースと3ピースを比べた場合、中心の層である「コア」に違いは少ないのだが、外側のカバー部はかなり違う。 カバーとミッド(中間)層の厚みや素材、硬度の組み合わせにより、飛び性能とスピン性能のチューニングや打感の調整が可能となる。 2ピースより3ピースの方が、1層多い分「色々な組み合わせが可能=設計自由度が広がる」と言える。  
 
  ディスタンス系、コントロール系のボールの硬さをあらわしたグラフ。 カバーの硬さは、ディスタンス系の方が硬め。 飛びを重視すると全番手で低スピンにする必要があるため。 一方、アプローチのスピンを重視するコントロール系のカバーは軟らかい。 ただ、反発は落ちるので、ミッドを硬くしたりカバーを薄くする必要も。 また共にコア硬度は内側に向かって柔らかく(外剛内柔の傾斜)なり、ドライバーでの過剰スピンを減らす。  
profile
平野 敦嗣
SRIスポーツ(株)ゴルフ営業部 販促・宣伝担当
1999年から2002年までダンロップゴルフボールの販売企画に携わり、その後「もっとエンドユーザーの方にゴルフボールの魅力を広めたい」との理由から2003年“ボールのソムリエ"として店頭販売の仕事に就く。
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