最終更新日 2006年10月2日

ボールの色に隠された“秘密”
なぜボールは白いのか?
まず、ボールの外観に求められるのが「見やすさ」と「安心感」です。ボールが明るい空を飛んでるとき、その空の背景から山や木が見える落ち際、芝に着地したとき。雨、曇りといった天候など、あらゆる自然環境の中で打球の行方が見やすくなければいけません。また、ゴルフはショットのとき「じーっ」とボールを見つめますよね。そのときに少しでも「当たる安心感」を与えることもポイント。要はクラブヘッドが大きいと構えたときの安心感が増すのと同様、ボールも大きく見えた方がいいんです。
膨張色という特徴を活かす。
例えば黒いボールと白いボールを比較すると、白いボールの方が大きく見える。それは白が明度の高い色で膨張色だからなんです。いろいろな色を試しましたよ。市販はしませんでしたが、かつて大屋政子さんのオーダーでピンクを作ったこともありますし、『宝石』というコンセプトでカラーボールを試作したこともありました。エメラルド色、ルビー色、サファイア色……というように。ただね、いざゴルフ場で打ってみたら……濃い色は打った瞬間から見えなかった(笑)。
人間の顔と同じ原理。
あとは、錯視の応用なんですが、ディンプル(ボール表面の凸凹)が大きく浅くフラットだとボールが大きく見えるんですよね。人間の目は明るいところ、暗いところのコントラストがハッキリしていると物体が締まって見える。それは人間の顔と一緒です。同じ大きさの顔でも、西洋人のようにホリの深い顔より、仏像さんのようにノッペリしている顔の方が大きく見えますよね。つまり、明るいところと暗いところの差が小さい方が大きく見えるというわけです。まあ、そこは「おまけ」という部分ではありますけど……見やすさを追求した結果の色、それが「白」であったということなんです。
明度の高い色である白、それに対し、ブルーやイエロー、オレンジといった蛍光色を比較してみる。左の写真を見てもわかるように、一見すると白いボールの方が大きく見えてしまうという、目の錯覚を起こす。また、蛍光色は白に比べると、飛ばしたときに太陽光の加減によって見えにくいというデメリットもある。が、しかし、雪が降ったときには有効という効果も。

ちなみに、雪の中でもゴルフ場がクローズにならない限りラウンドしてしまうほどゴルフ熱が高い韓国では、冬になるとカラーボールがよく売れるらしい。
profile
平野 敦嗣
SRIスポーツ(株)ゴルフ営業部 販促・宣伝担当
1999年から2002年までダンロップゴルフボールの販売企画に携わり、その後「もっとエンドユーザーの方にゴルフボールの魅力を広めたい」との理由から2003年“ボールのソムリエ”として店頭販売の仕事に就く。
ページのトップへ

過去の特集・連載記事

ギア

RSS

連載

連載2007秋・新戦力ガイド

連載ロイコレスター物語

連載「What is "UNDER ARMOUR"?」

連載機能+感性のアイアン

連載スピン命!のウェッジ

毎月当る!プレゼント&新着情報

スタイルゴールド 50歳からの、ゆとりあるゴルフライフ。

スタイルウーマン これからの女性はゴルフでジブンを磨く。


Style-GOLDStyle-Neo AthleteStyle-Woman