アスリートのススメ 2009.11.12 公開

昨年のダンロップフェニックストーナメントを制したのはタイのP・マークセン。ディフェンディングチャンピオンのI・ポールターやE・エルスら世界トップレベルの選手らを抑えて第35回大会のチャンピオンに輝いた。毎年、世界の強豪が顔をそろえる今大会は、歴代チャンピオンにT・ウッズやP・ハリントン、T・ワトソンらが名を連ねる日本を代表する国際的トーナメント。
毎年、多くの海外メディアも訪れる中、昨年大会では若干17歳の少年が世界にその実力を知らしめた。その少年は言わずと知れた石川遼。最終日、首位のマークセンと3打差でスタートした石川は、一時はトップタイに並ぶ快進撃を見せた。
大会史上最年少優勝かと期待が高まったが、最後はベテランのマークセンが粘り勝ち。最終的には単独の2位で大会を終えた。ただ、この大会での活躍が世界への大きなアピールとなり翌年のマスターズ出場への道を切り開いたと言っても過言ではない。
今年のダンロップフェニックストーナメントの注目はなんと言っても9年ぶりの参戦となるビジェイ・シン。初めて出場したのは1993年で、その時は2位タイに入っている。昨年はUSPGAツアーの賞金王に輝くなど、通算56勝を上げているビッグプレーヤーが宮崎でどのようなプレーを見せてくれるのか注目したい。
また迎え撃つ日本勢は、歴代チャンピオンの片山晋呉をはじめ、昨年大会で3位タイに入り、復活の手応えをつかんだ丸山茂樹、さらには今季の賞金王争いの中心にいる石川遼、池田勇太の若い世代の活躍にも期待が高まる。ダンロップフェニックストーナメントは賞金が高額と言うだけでなく、世界のトッププレーヤーが出場することからワールドランキングで獲得できるポイントが高いトーナメント。来年のマスターズ出場の条件となる50位以内を確定させると言う意味でも、選手たちにとっては重要な位置づけのトーナメントと言える。この大会に他の選手よりも強い思い入れがあるのが甲斐慎太郎。地元宮崎出身の甲斐にとって、初めて観戦した試合が、このダンロップフェニックスで、ゴルフ=ダンロップフェニックスという想いがあるほどだ。その甲斐曰くフェニックスカントリークラブの難しさは肌では感じにくい海風と洋芝にあると言う。今年は誰がチャンピオンに輝くのか。日本で最も熱い戦いが始まる。


国内外のトッププレーヤーを迎え入れるコース側は、大会が終わった直後から来年の大会への準備を始め、万全の体勢を整えている。総支配人の永井寿志氏に大会の見所を聞いてみた。
「歴代チャンピオンの名前を見てもらえばわかるように、今大会は世界的なトーナメントです。世界トップレベルの技術を出し切ってもらえるよう我々スタッフも全力を尽くして大会に備えています。テレビで見る以上に、試合の迫力は凄いもの。印象的な試合は数多いですが、その中でもタイガーと横尾プロのプレーオフは感動的でした。
今年はビジェイ・シンがどのようなプレーを見せてくれるのか私も楽しみです。また、フェニックスカントリーの特徴でもある洋芝は1年中緑で、これは本土では味わえないもの。大会を見に来てもらいたいのはもちろんですが、是非一度プレーを味わってもらいたいですね。クラブハウスには歴代チャンピオンが使用したクラブを展示しているスペースなどあり、いわばゴルフの博物館的な存在になっています。是非宮崎に来て感動を味わってもらいたいですね」。