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ゴルフ野性塾スペシャル
No242....指導者に求められるもの...(5/6)

監督の資質とは?
(--前略--) 塾長はジュニアゴルファーの「監督」をされていますが、監督に最も必要な才能は何だと考えていますか。塾長、我々の未知なる領域、監督業というものを解説してください。

(和歌山県・42歳)


みんな程々の耳を持っている

常識の変革が必要、と思う。過去の常識に従う指導では過去と現在を越える事は出来ぬ。変化の先に進化あり、と申す。

指導者に必要な資質は発想の柔軟性であり、物事を見る眼線の特異性であり、忍耐力であろう。

結果に対する忍耐力は要る。物事総て思う様に、願う儘に進む事はない。望まぬ、予期せぬ結果も生じる事はある。その時、何が必要かと申せば指導者の忍耐力。

結果悪しき時、周りの声は騒々しくなる。騒々しさに素直に耳を傾けてたんじゃ主体性のないお馬鹿さん指導者になってしまう。素直さも必要だが、素直過ぎるのはお馬鹿さん。

聞く耳は程々が一番いい耳、成功する耳。聞き過ぎる耳はお馬鹿さん耳であり、聞きなさ過ぎの耳は阿呆ったれ耳。

指導者として成功した方は程々の聞く耳を持った方だと思う。現役時代、一流の方が指導者として成功しない場合は阿呆ったれ耳が原因でしょう。現役時代、三流の方が引退後指導者として生き残れないのはお馬鹿さん耳が原因ですね。

私はプロスポーツ界、多くの現役選手、指導者に出会って来たが、前述の耳の話は間違ってはいない。程々の耳を持つのは難しい。指導者の耳は程々の耳である。

程々の耳を持つ最善の手段は超一流の芸術品、超一流の文学、哲学書に接する事ではないか?  超一流に接する程に偽物、駄物を見分ける直感力は身につく。勿論、耳から入って来るものの選択も出来る様にはなる。となれば、指導者の資質は人間の教養、という気もする。

貴兄は誤解しておられる。私は「監督」ではありません。私に人間の教養はない。単なる助平親父であり、ジュニアにゴルフ教える時、必死になっていく単純人間。結論申せば、教養とは程遠い者である。

「監督」の才能は「監督」に問うて頂きたい。私には満ちたる部分無く、欠けたる部分、極めて多い。それを少なくする気もない。今のままで、このままで然り気なく参る所存。6月30日、和歌山市内・花月殿にて和歌山商工中金講演会の壇上に立ちます()。講演開始は15時丁度。暇あらば、花月殿へお越し下さい。講演会受付の方に話が通る様にしておきます。機会と縁あれば再会--。




編集部注

執筆当時のスケジュールです。現在の予定ではありません。

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