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ゴルフ野性塾スペシャル
No224...1%の可能性を目指して...(12/17)

30歳では遅過ぎますか?
私は現在会社員(OL)で、年齢は30歳です。この年で無理を承知の上、塾長に相談させていただきます。これから本格的にゴルフを学び、頑張って自分の可能性に挑戦し、最終的にはプロテストを受けたいと近頃考えました。ただ、体力面や精神面に不安があり、ゴルフ歴といってもまだ練習場に通うことと、日頃のトレーニングだけです。しかし、結果はどうあれ、何年かかろうとも挑戦したいのです。よきアドバイスを教えてください。

(東京都・30歳)


覚悟の5年間が必要です

通る無理通らぬ無理があるのは御承知の筈。権力、銭力、時代の流れが通らぬ無理を通る無理にする事もある。勿論、その逆もあり得る。

人はお馬鹿さん、と呟いた人がいた。呟ける世であればまだいい。呟けない世は困る。日本は平和だ。呟く事も叫ぶ事も出来る。

貴女は30歳。これからプロゴルファーを目指したい、と願う方。素直に申す。貴女の願いは通る無理である。プロテストに挑んでみればよい。悔い少なき人生を目指すは痛快事。プロテストに通る確率は1パーセント以下だと思うが、この1パーセントなる数字、私が感じる数字であって貴女の数字ではない。

当然、貴女の挑み足を制止する材料とはなり得ないものだ。貴女は進めばよい。1パーセント以下の確率に挑み、プロテストに通ったとしよう。次に新たな1パーセント以下の確率が待っている。トーナメント出場出来るか否かの確率。貴女の目指すところはそこだと思う。プロライセンス取得だけではない筈。

貴女に必要なのは練習環境、そして生活環境。銭力で何とでもなる環境作りです。

親に頼りなさい。親に銭力ないのならば、貴女はゴルフ場に就職せよ。好景気風吹かぬ昨今、ゴルフ場就職は難しいが、日本のどこかを捜せば見つかるものだ。貴女のプロになりたいという願いを受け入れるゴルフ場はなくとも、貴女の勤労意欲を受け入れるゴルフ場はある。

まずはゴルフ場で働け。そして勤務前の早朝、勤務明けの夕闇の中で球を打て。貴女は練習環境と生活環境の二つを作らねばならぬ。至急の作りですぞ。遅れる程に可能性は遠のくものです。

必要となるのは勇気でしょうな。恋を捨て、狂いの一念で5年を過ごせば何とかなる。狂いの5年に恋が入ったり、肉欲が入ってくればジ・エンド。覚悟は要ります。充分過ぎる覚悟が!

ま、覚悟なんてものは生きる中で作って行けるし、作られもするものだ。大上段で構えるものでもない。貴女は貴女の可能性に挑めばよい。優先順位を決め、その順位を変えずに5年を過ごせ。頑固の5年だ。順位が変われば終わる。それだけは確かな事。

私に出来るアドバイスはここまでです。多くを求めて無理に壁に突っ込んで行く事は出来ぬ。ゴルフ指導してくれる人の存在とかは次なる次元に控えし事。総てが整って目指せる訳じゃない。まずは1歩1歩の牛歩より始めなきゃならない。身も心も欲も願いも身軽で過ごせ。幸い多き日々を祈る。


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