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ゴルフ野性塾スペシャル
No179...パッティングがリズムを作る...(1/16)

練習グリーンでの要領は?
スタート前、練習グリーンでパットの練習をしますよね。私、どうもその要領が分かりません。プロの方は一体どのようにして練習グリーンで練習をしているのでしょうか。アマチュアにも参考になるようなノウハウをお教え下さい。

(東京都・27歳)


好きになるべきだった・・

私はパッティング下手だった。今も下手。振り返ってみれば右手と左手が同じフィーリングの中で動いていなかった

パッティングの良し悪しは、一つのフィーリングの中で両手を動かせるか、で判断すべきものと思う。そこ迄は分かっていた。右手と左手、一つのフィーリングを探せなかった。

色々な工夫をして来た。今は工夫以前に必要とすべき何かがあった様に思っている。パッティングを好きと思うことが第一であった。好きなれば、何でも注ぎ込める。私は注ぎ込めなかった。ショットの方に気が向いていた。

プレー全体のリズムはパッティングが支えるものだ。パット・イズ・マネーとゆうが、パッティングだけで食える程、プロの世界、低きレベルではない。14本全部で食う世界。パッティングはプレーリズムを支えている。その認識に欠け、勘違いのままプロの領分より消えて行った人は多い。

素直に申す。杉原輝雄さん、青木功さんよりパッティングの上手い人はいた。トーナメント会場、杉原さんや青木さんがパッティング巧者といわれる人の練習姿勢をジーッと見つめていた光景に私は幾度も立ち会っている。

杉原さんも青木さんもパッティング巧者から何かを盗んでいた。練習グリーンは技の盗みの場。盗める者は賢い。盗めない者はプロの世界で生きて行けない。寿命、短し。

間違いなく、杉原さんよりも上の人は何人もいた。しかし、戦績が杉原、青木を超えることはなく、ポッと試合に出て、予選通るだけだった。そして、試合にも出て来ない様になっていった。

パット・イズ・マネーではない。パット・イズ・ゲームリズムである。ゲームのリズムを支えるのがパッティング。開き直りとゆうが、開き直りを可能にするのはプレーのリズム、パッティングです。パッティング下手の人に開き直りゴルフは出来ない。この勘違いが余りにも多い。

メディア、プロの説明不足なのか、認識不足なのかは分からぬが、プロは理論構築を得手としないゆえ、仕方ない結果なのかも知れぬ。

いずれにしても、一つの言葉だけが歩き出し、その言葉と共同歩調とってる他の存在がスパッと無視されてきているのがこれ迄のゴルフ界。実情とは、そのレベルである。理論の領域は、まだ闇の中。これからです。

スポニチ連載「ゴルフ進化論」を読んで頂ければ分かる。週刊ポスト「練習嫌いはこれを読め」に眼を通して頂いても分かって貰えるだろう。週刊朝日「ゴルフ風姿花伝」も読める内容と思う。闇雲の中に足を踏み入れた理論書との自負を私は持つ。

私は一つのフィーリングの中で腕を動かせなかった。右のフィーリング、左のフィーリングとバラバラ状態のままに25年を過ごして来た。本能足りず、といわれれば、まさにその通り。努力足りず、と叩かれても反論は出来ない。今、パッティング難しきものと思うばかり。今も転がしているだけ。

牧野裕に問うが最善。彼のパッティング技術は日本プロゴルフ界No.1だと思う。アマ界にもパッティング巧者は多くいる。大分の佐藤正信さんは上手い。ドライバー飛距離230ヤードでハンディ1を支えて来た人だ。本誌で県No.1を問う企画を作ればよい。

47名の方の体技心を知りたい気持ちは募る。花粉、舞う時。ご自愛あれ。



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