ゴルフダイジェスト出版案内>ゴルフ野性塾SP

ゴルフ野性塾スペシャル
No178...力を抜くというレッスン...(1/9)

力の抜き方を教えて
ゴルフを始めて5年になり、100を切ることができるようになりました。私、女性としては飛ぶほうなのですが、レッスンを受けると「もっと上半身の力を抜くように」と言われてしまいます。そこで塾長、どのようにして力を抜けばよいのか、教えていただけないでょしうか。

(千葉県・49歳)


風切り音を移しなさい

力は要る。力なしで球が飛ばせるスウィングなんてある訳もない。そんなスウィングがあれば、幼稚園児もタイガー・ウッズになっちまう。力は要ります。

貴女が受けたレッスンの意味はこうゆうこと。アドレスで力み過ぎてる力が漏れていて、勿体ない。もっと軽く構えた方がよい。

力を必要とするのはダウンスウィング途中からだ。アドレスが力み、バックスウィングで力み、トップで力めばダウンスウィングで力の抜けるは当然。力の漏れる原因はそこにある。力の漏れのスウィングに加速スピードは生じない。飛距離が得られない。だから軽く構えて、力がインパクト直後に集中する様にせよ、と---。

いいレッスンである。間違ってはいない。しかし、表皮への治療だけで、骨に近い部分の激しい内出血を治そうとする様なものだ。力を抜けだけでは治療方法が足りなさ過ぎる。

大きく振ればよい。スウィング中の顎の位置を動かさぬ様にして、大きく振ることだ。50回連続振れば、トップ迄の力みは取れる。毎日50回、半年続ければよい。クラブヘッドの出す風切る音の位置が移動して行く。

貴女の音はバックスウィング途中からトップ迄の間に出ている筈。力をそこで使い尽くしている証しだ。音はゴマカせない。スウィングの良し悪しをハッキリ教えてくれる。

プロの世界でもトーナメント賞金で喰える位置の音はある。左ひざの前で出る音を持たなければいけない。

プロテスト合格レベルなら右つま先の前の音で通る。その位置を左ひざの前へ移すのはなかなか難しい。移せない者は消えて行く。実に単純な世界。

プロの生きる場は単純な方がいい。複雑すぎる場はプロの生きれる場ではない。今の政界は、複雑過ぎる。アマ政治家が多くなったためと思う。誰が悪い? アマ政治家を選んだ我々が悪い。簡単なことでしょう。

貴女は音出す位置を移す努力をせよ。ダウンスウィング途中で音が出る様になった時、貴女は80を切れるゴルファーになっている。

ショートスウィングをすればよい。トップ位置は左腕が地面と平行になる位置。フィニッシュ位置は右腕が地面と平行になる位置。持つクラブは6番アイアン。ティアップされたボールを打って下さい。

目指すはショートスウィングで80ヤード。音の出る位置はインパクト周辺になって行く。ならねば80ヤードは飛ばせない。

骨に近い部分の激しい内出血の治療には内服薬投与か、外科治療が要ると思う。皮膚に触るだけの処置で収まりはすまい。自然治療の望める状況ではない筈。今の貴女はそうゆう状況だ。

ショートスウィングをすべきです。ただし、力を抜いて、抜いた力がインパクトにスッと集まる訳はない。副作用が出る。それはスウィング全体の緩みとなる。今よりも悪い状態になります。

力は抜かないでいい。力一杯、ショートスウィングで球をヒッ叩きなさい。音を移すのです。音を消す愚だけは避けて欲しい。

ハンディ18迄の方に力を抜けとアドバイスすれば、9割以上の方が音を消してしまう。近頃、レッスンで生計たてている者のレベルが落ちてる様に思えて仕方ない。何でもかんでも力を抜けでは、シャレにもなりゃしないレッスン方法だ。

坂田打法といわれている、ショートスウィング型で球を打つがベストなり。力の入る位置、必要とする位置が分かります。貴女は貴女の出せる音の位置を考えよ。



野生塾トップへ戻る