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ゴルフ野性塾スペシャル
No147...練習量と左ひじの曲がり...(5/30)

練習時間がとれません
塾長教えてください。ゴルフ歴7年、2週間に1度練習していますが、未だ100が切れません。私の悩みはティアップしたドライバーが苦手なことなんです。ですからいつも2Wでショートティで打っています。ドライバーで打つとフェースの下の部分にボールマークがつきます。練習不足は分かっていますが、子供が小さいうちは2週間に1度が限度なんです。有効に練習したいので、ぜひ何が悪いのかお教えください。

(東京都・女性・30歳)


質で量は補えない

練習十分か、練習不十分かはトップ時の左ひじを見れば分かる。練習十分の時、6アイアンで打ってもドライバーで打っても左ひじの角度は同じ角度を保つ。不十分の時、6アイアンとドライバーの左ひじ角度は変わる。

ドライバーの方が左ひじを曲げてくる。シャフトの長さに対して、ロフトに対して、左ひじは曲がる様だ。トップ時の左肩の入り様が浅くなり、その浅さ左ひじを曲げる事によって補足している

トップ型の写真を撮れば分かる。貴女の左ひじは6アイアンよりもドライバーの方が曲がってる筈。練習十分な人には、この辺りのことは分からぬだろう。私も分からなかった。

14年前、物書きを始めた。徐々に練習量が減って行った。左ひじが緩み出すのを感じた。伸びていた左ひじが少しずつの曲がりを持った。上膊部の筋力で補った。左ひじの角度を同じにするのは難しい。練習量だけで作れる角度と思う。

ジュニア塾生、研修生のスウィングの変化は左ひじから始まる。練習不足は正直な答えを出す。6アイアンとドライバーの左ひじの角度が変わってくる。

「合同レッスンの時、坂田プロはいつも6アイアンとドライバーしか打たせないけど、何故ですか?」と問うた塾生がいた。「基本だからだ」と、答えておいたが、私は6アイアンとドライバーで心構えの基本を眺めているだけの事。

練習量。練習量、減ればトップ時の左ひじは変わる。練習量十分の時の角度を維持出来ない。

貴女は練習球数不足。ドライバーで打った時、貴女の左ひじは激しく曲がっている。ボールとクラブヘッドの距離が合わないほどの曲がりである。だから、ボールの芯捕え出来ぬ。

13本全部のクラブの左ひじの角度を同じにするのは、練習量。他に方法はない。

人、それぞれの量はあります。500球で十分とゆう人もいれば、100球で十分なる人もいる。50球でOK、という人もいるだろう。しかし、少なくとも貴女の練習量は足りていない。

練習量十分と言うには、左ひじ角度がドライバーからサンドウェッジ迄、同じ角度を保たねばならぬ。プロは角度を保つ。保てない者は量の不足である。間違っても質の不足ではない。量には量の果たせる分担はあります。

貴女は質で何とかせよ、と言っている。そんなものは無い。量は量。質は質と認識すべきだ。量を質で、質を量で捕える様なスポーツは無いと思う。

量は量、質は質。それを満たせば誰でも上達出来る。理論と理論の実践方法は量を少なくし、質を高める役割を持つ。だが、理論が練習量をゼロに出来るものではない。不必要の量を削り取るだけの事。

貴女はドライバーを握るな。バッグの中の飾り物と思えばよい。練習量の増える時期を待て。それが最善。持たぬのが、体・技・心のバランスを崩さぬ方法です。


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