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ゴルフ野性塾スペシャル
No122...雑感折々「旅の宿」...(11/29)

私はせっかちである

「ゆっくり行きましょう。明日は雨です。時間は十分ありますから」
「駄目だ。その気になった時でないと事はスピーディには進まない。一夜漬け、せっかちは父親から受け継いだ性分親の財産は大切にしなくちゃな」
「それ、財産と言うんですか? ただの性格でしょ」
「間違いなく、いいも悪いも親から貰った財産。財産を否定するのは親不孝。それが言える俺は親孝行だぜ」
「どこが?」
「人の欠点に眼を向けてばかりいると、老けるのが早いよ。人の長所に眼を向けてる人は間違いなく若い。どんな職業でもそうだ。そして古今東西」
「坂田さんが言うと、本当に聞こえます」
「坂田信弘、ホラは吹くけど嘘はつかん。助平じゃあるけど、珍々宅急便ではない」
「今からですかあ。12時になりますよ」
「やるんだよ」

 

6月7日、大分・杉乃井ホテル50周年親睦コンペに招かれて出た。コースは別府ニットーGC。

プロの技をアマの方に知らせるには、アマの方のドライバーで打つが一番。素振りを1回もせず、借りたその場でティショットを打つ。

私はやりました。
「流石、プロ!」

1ホール毎に移動してゆく方式で、18ホール、18組の方と面識を得た。ショートホールを除く14ホールのティショット、アマの方のクラブを使った。

14ホール中、失敗は1度だけ、昼食後の10番でチーピンを打った。食べ過ぎ、飲み過ぎ、そして力みが原因

視線が多いとき程、軽く打てと人には言ってきているのに、力んじまった。靴の中の指先が滑った。お粗末。

「プロゴルファー、45歳過ぎたら貸しクラブで十分。足りない分は心のアドレスで修正。ただし、250ヤードのドライブですぞ」
とホラ吹いた手前、このミスは痛う御座居ました。

「坂田プロのお墨付きを得たクラブだ。これからは、クラブのせいには出来んぞ」と13人の方が言った。10番ホールは残念。

物書きと喋りは日本プロ協会ナンバー1。ワタシがマイク持てば静寂の中に拍手が起こる。

杉乃井ホテルはいいホテルでした。部屋も広けりゃ、食事もいい。恋人か、家族で泊まるホテルですな。私は6日に札幌から来て一人で泊まりましたけどネ。

パーティ会場、佐々木新一さんの「あの娘たずねて」を聞くことが出来た。私は佐々木さんと松山千春さんの曲を好んできた。この日は幸運でした。

8時10分、杉乃井を出た。周防灘へと向かう。9時25分、周防灘CC着。研修生1人いた。アプローチ練習でもしていたのだろう。

私はアイアンのグリップ換えを始める気で館内の電気をつけた。そこへツイてない1人が来たのである。

 

「グリップが細い。多分、素振りの効果が出てきているんだろうな。1カ月でグリップを細いと感じる様になってきたぞ
「俺、夕飯、まだですよ」
「いいから黙って巻け。明日、持って行かにゃならんのだ」
「それだったら徹夜してでも頑張ります」

グリップ11本交換は1時間で終わった。

今日6月8日、スケジュールを変更して周防灘にいる。午前中は眠っていた。午後、散髪に行き、それから周防灘に行った。

本当は今朝、朝イチで東京へ移動の予定だったが起きれなかった。イビキかいてたと女房が言う。体調はいい。40歳過ぎればイビキは出やすいのだろう。

夕刻、研修生全員のレッスンを、クラブハウスのロビーで2時間半、みっちりとした。

後、連中は焼肉屋へ行った。払うは私。師匠はいつも腹すかしてペンを持ち、連中は、ビール飲みながら焼肉食べてる。腹、グーッと鳴った。

現在時、8日の午後11時20分。周防灘事務所にて本稿を書き終える。これよりファックス送稿。

外は雨。梅雨に入った気配。眠くなってきた。

明日、移動する。周防灘に戻るのは7月29日の予定。長い旅になりそうだ


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